家庭の排熱を活用する方法はないか

 5/24のNHKクローズアップ現代で、「眠れる熱エネルギーを活用せよ」という番組が放送されていました。

 この番組によると、日本では燃料などの形で消費するエネルギーのうち、2/3は使われることなく「排熱」として捨てられているといいます。番組では、工場から出る排熱などを回収して、それを圧縮して温度を高め、再び工場で再利用する試みや、地中熱や下水熱を利用する取り組みを紹介していました。

 この番組を見て、家庭で発生する排熱を利用する方法があればいいのにと思いました。たとえば、私の家ではエコキュートでお湯を沸かしてお風呂などで利用していますが、使い終わったお風呂の湯をそのまま捨てるのではなく、それを再びエコキュートに戻し、その熱を回収して圧縮すれば、温度の低い外気から熱を取り出すより、少ない電力で熱湯ができるのではないかと思いました。こうした循環型エコキュートの開発を考えてほしいと思うのですが、いかがでしょう。

 「簡易ヒートポンプ/チラ」という製品を開発している会社があります。エアコンの排熱を利用してお風呂の湯を沸かすという活用例が示されています。簡単に排熱を利用する方法はいろいろありそうですね。

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紙ゴミからバイオエタノール

 4/22に放送された「夢の扉」を見ました。テーマは「京都発 究極のリサイクル!紙ゴミから生まれるバイオエタノール!」です。

 家庭やオフィスから出る紙ゴミを燃やして発電することは以前からありますが、この番組で紹介されたのは、紙ゴミを発酵させてバイオエタノールを作るというものでした。

 木材から作られる紙ゴミには、バイオエタノール製造に欠かせない「糖分」が多く含まれ、生ゴミよりもかなりの生産量が見込めるといいます。“都市が油田になる”という夢のような話です。紙ゴミの中にはたくさんの雑菌が含まれており、普通の酵母菌を入れても雑菌に負けて上手く発酵しないというのがこれまででした。それが、熊本大学の発酵学の権威・木田教授が開発した細菌に負けない酵母菌のお蔭で夢の扉が開きました。アルコール臭のするバイオエタノールができました。

 これはすごいですね。毎日捨てられる紙ゴミが資源になる、しかも天候や時間に左右されないので、安定的に確保できますね。これで火力発電所を回せば、元は木ですからカーボンニュートラル。原発もいらないかもしれません。実用化に期待が膨らみます。

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家庭の省エネ

 今朝の日経新聞に、「家庭の省エネに照準」という記事が掲載されていました。

 大手電子部品メーカーが、家庭の電力利用を効率化するホームエネルギー管理システム(HEMS)向け部品の開発を急いでいるということです。

 アルプス電気では、ケーブルを流れる電気の動きを非接触で検知する電流センサーを、競合製品の1/10程度の大きさまで小型化し、玄関の分電盤など狭いスペースにも組み込みやすくするとしています。

 TDKでは、電流の変化を遅延なく検知できる新型の電流センサーを開発しています。この技術をHEMS向けに転用するとしています。

 村田製作所では、自己発電する電池不要のスイッチ部品を開発し、自社製品である小型無線モジュールと組み合わせて、照明やエアコンなどの電化製品を制御する省エネリモコンとして提案していくとのことです。

 電子部品メーカーが、家庭の省エネに照準を合わせ、拡大が予想されるHEMS関連の機器に搭載する電子部品の開発を急いでいる様子がうかがえます。

 (財)省エネルギーセンターは、、「家庭の省エネ・節電」を日常生活や企業等の活動において進めることのできる人材の発掘・育成をねらいとして、平成23年度に「家庭の省エネエキスパート検定」という検定制度を創設しました。今、原発再稼働問題が不透明な中、原油価格の高騰も重なって、電力不足と電気料金の値上げが懸念されています。この検定試験に注目している工務店や街の電気屋さんもおられます。当事者の市民も「家庭の省エネ」に関心を高め、企業もそこをビジネスチャンスとして動き始めています。今年の夏は「家庭の省エネ」で熱くなりそうです。

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LED照明を使う植物工場

 昨日の日経新聞朝刊に、「日本GEが植物工場-LEDでレタス栽培」という記事が掲載されていました。

 宮城県多賀城市で、日本GEがLED照明や温度センサーなどの設備を手がけ、植物工場専門のベンチャー企業、みらい(千葉県松戸市)が工場を運営する計画だそうです。東日本大震災で生産を縮小したソニー仙台テクノロジーセンター内に工場を設けるとしています。今夏をめどにレタスの栽培を始め、その後バジルや水菜などの生産も始める予定だといいます。

 植物工場は天候に左右されず、安定して植物の生産ができることや、無農薬栽培が可能なこと、少ないスペースで生産できること、水耕栽培だと土壌環境に影響されないこと、など多くのメリットがあります。しかし、初期投資が大きいことや、エネルギー使用量が大きくなることなどからコスト高となることがデメリットとされています。露地栽培でできた野菜と競争するとなると、価格もそう高くできず、利益を出すのがなかなか難しいという課題があります。

 植物工場で利益を出すためには、①省エネ等によりランニングコストを下げていく、②生産性を高め、栽培回転率を上げて、収穫量を増やす、③植物工場でしかできない安全・安心・高付加価値の植物を栽培する、などの対策が必要です。

 多くの大学や研究機関で植物工場の研究がされていますし、本記事のように、企業の参入も増えてきました。まだまだ採算のとれている企業は少ないようですが、上記3つの視点で改善がなされていくことを期待したいです。

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太陽光発電関連の動き活発

 今朝の日経新聞朝刊には、太陽光発電に関する記事が4つ掲載されていました①「欧米陰る太陽光発電」②価格、日本でも綱引き-全量買い取り、業界希望出そろう、③太陽光発電関連関西企業が先手、④超薄型の太陽電池、の4つです。

 ①は、ドイツの太陽電池メーカーQセルズの経営破綻に続いて、アメリカでも世界最大級のメガソーラー計画が頓挫したというニュース。Qセルズの経営破綻については、市場規模は拡大しているが、発電コストが高く、中国企業の安値攻勢で価格競争の激化したことと、政府の買い取り価格の見直しが要因と述べています。

 ②は、日本で再生可能エネルギー全量買い取り制度における買い取り価格を巡り、事業者と企業や家庭の綱引きが始まるというニュース。買い取り価格を事業者が採算がとれる水準にしないと再生可能エネルギーの普及が見込めないという論点がある一方、高い買い取り価格は一般家庭や企業に重い負担を強いることになるという懸念があります。

 ③は、買い取り制の導入による需要拡大をにらんで、太陽電池の周辺機器、特に太陽光パネルでつくった直流の電気を交流に変換する「パワーコンデイショナー」市場への参入企業が増えているというニュース。ただ、こちらも中国メーカーの台頭で価格下落の懸念があるとしています。

 ④は、東京大学で食品包装の1/5以下の厚みしかない超薄型太陽電池が開発されたというニュース。薄型リチウムイオン電池を太陽電池の下に貼り付け、発電と蓄電ができる薄型フィルムの開発を目指すとしています。

 その他、和歌山市に出力2000kWのメガソーラーを7月に開設するというニュースも掲載されていました。日本では7月に再生可能エネルギー全量固定買い取り制度がスタートすることを受けて、メガソーラー開設の動きが活発になっています。さらに、3/30に行政刷新会議による「再生可能エネルギーの普及・促進に向けた規制緩和」が発表されました。103項目の規制緩和策が発表されています。

 こうした動きは企業にとってビジネスチャンスですが、競争激化が予想されるだけによほどしっかりした差別化戦略を持って参入しないと成功は難しいと思われます。今年は、懸念される夏の電力不足や電気料金の値上げという経営リスクをいかに回避するかという視点もあり、企業のみならず、需要者としても攻めるか守るか、選択を迫られる年になりそうな気がします。

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認証型コンセントで電力管理

 今朝の日経新聞に「コンセントで電力管理」という記事が掲載されていました。

 コンセントに挿入されている家電製品等を自動認証して使用電力を確認したり制御したりできるといいます。ソニーが開発したこのコンセントは、「認証コンセント」と呼ばれ、認証方式には、プラグとコンセント間の情報を無線でやりとりするタイプと、電力線経由でやりとりするタイプがあります。

 将来、使いたい時だけ電力を流すことで安全性を高めたり、風力や太陽光などどんな電力を使用するかを選択したり、外出先でのモバイル機器や電気自動車への充電に対して課金されたりと、使う側が主体的に電力をコントロールできる世界が広がるとしています。

 コンセントを通じて個々の電気製品の電力使用量を見える化し、コントロールできるというのはは、利便性と節電を両立させる有効な手段となりえますね。家庭だけでなく、オフィスや工場での電力コントロールにも使えそうです。

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地中熱による工場節電

 今朝の日経新聞に、「地中熱使い工場節電」という記事が掲載されていました。大日本印刷が、工場の節電策として地中の熱を活用する実証試験を始めたということです。

 富士通も、長野工場で、クリーンルームなどの空調用温水設備に「地中熱」を利用するシステムを導入すると発表しています。

 さらに、この地中熱を上手く利用している地下工場もあります。ヤマザキマザックの工場がその一例です。

 東電の平均17%の事業者向け電気料金の値上げ発表で、事業者としては節電対策を急がなければなりません。地中熱利用に注目が集まるのも頷けますね。

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風レンズ風車

 1/15に放送された「夢の扉」で「レンズ風車の洋上風力発電」という番組を録画で見ました。

 「風のスペシャリスト」と呼ばれる九州大学教授の大屋裕二さんが考案した「風レンズ風車」が紹介されていました。「風レンズ風車」は、羽根の周りにリング状のカバーを付けたもので、それによって風の渦を発生させ、局所的に気圧を下げることで、風車に当たる風速が増すというしかけです。風はカバーの狭い方から広い方に流れ、普通の風車に比べて2~3倍の発電量が期待できるといいます。番組では、風レンズ風車2基を六角形の浮体の上に取り付け海に浮かべて発電する実験を放映していました。

 すごいですね。洋上の風なら年間通じて安定した発電が期待できそうですね。この浮体式洋上風力発電は、風力のみならず、太陽光発電、潮力発電、波力発電を含めた洋上の発電所をつくる構想で進んでいるそうです。早く実用化されることを期待したいです。

 ちなみに小型の「風レンズ風車」は既に実用化されているようです。

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人工光合成

 1/8の日経新聞朝刊に、「光合成まね『太陽光資源』-水素や化学原料、実用急ぐ」という記事が掲載されていました。

 植物の光合成は、水と二酸化炭素に太陽光の光エネルギーを使って水を分解する「明反応」とそれらの素材からブドウ糖や酸素を作り出す「暗反応」とで成り立っています。人工光合成において、「明反応」の部分は光触媒に光を当てて水を分解し、水素を製造する方法が研究されています。当初紫外線を当てないと反応しませんでしたが、2000年以降、可視光に反応するタイプが出てきています。一方「暗反応」の部分はなかなか成果が見られなかったのですが、2011年にトヨタ自動車グループの研究所で、半導体表面に「金属錯体」と呼ばれる特殊な化合物を重ねた新しい光触媒を反応容器内に収め、水とCO2と太陽光だけでギ酸を合成することに成功したそうです。

 水素の製造は、自動車燃料や燃料電池の発電への道につながりますし、化学原料の製造は、エネルギーをガスや液体に変えて貯蔵・運搬できる道につながります。CO2を吸収して酸素を吐き出せれば温暖化対策にもなります。いずれも日本の研究が最先端だそうです。夢が広がりますね。

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身近な熱を電気に変える熱電発電

 10/15に放送されたNHK「サイエンスZERO」の「身近な熱を電気に変えろ-実用化迫る!熱電発電」という番組を見ました。

 金属棒の両端に電流計を接続し、金属棒の片側をランプで熱すると、熱い方から冷たい方に電子が流れます。熱エネルギーを与えられた金属ないでは、電子の運動が活発になり、温度の高い方から低い方に移動するのです。これをゼーベック効果といいます。番組では、人の体温からも発電することを実験で示していました。

 身の回りには、コンロの熱、お湯を沸かした時の熱、テレビやパソコンなどの電子部品の発熱など、低温で捨てられる熱はたくさんあります。それらを一つ一つ電気に変えて集めれば使える電力になりそうです。

 東北大学では、2010年9月に絶縁体に温度差を発生させると、電子の磁気的性質(スピン)が発生し、その電子の回転運動から電気エネルギーを取り出すことに成功しました。スピンゼーベック効果といいます。絶縁体でも発電が可能となれば応用範囲も広くなります。

 タービンを回すことなく、低温の廃熱から電気エネルギーを取り出せるので、安全で効率的な発電方式といえます。建設機械のコマツの試算によると、熱電発電の発電コストは8.9円/kWhだそうで、太陽光発電、風力発電、水力発電、さらには石油による火力発電よりも発電コストは安いということになります。

 製鉄工場では大量の廃熱が発生しますし、あらゆる工場で廃熱があります。さらにはレストランなどの調理を伴う施設に一般家庭、あらゆる現場で発生する廃熱を電気に変えることができれば、エネルギー問題の解決に大きく前進することでしょう。実用化に期待が膨らみます。

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