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省エネ、家庭が主役に

 今朝の日経新聞のサイエンス欄に、「家庭に広がる省エネ技術」という記事が掲載されていました。

 日本の家庭のCO2排出削減は遅れており、2006年度の排出量は1990年度比30.4%も増えています。世帯数の増加や家電製品の大型化・多様化が背景にあります。個別にみると家電製品も省エネ性能は向上していますが、前より大型の製品を買ったり、一家に何台も置いたりするようになり、合計のエネルギー消費量を押し上げています。家庭のエネルギー消費のうち給湯は28%、暖房は25%を占めます。(2005年時点) 給湯では家庭用の燃料電池を使ったコージェネレーション(熱電併給)システムが期待されています。11/29にこのブログでも述べましたように、従来の給湯器に比べてエネルギー消費量は30%削減できると試算されています。

 次に暖房ですが、住宅の構造次第で暖房の使用も大幅に削減することができます。断熱性を高めて人間や家電製品から出る熱を家の中に閉じ込めれば、少々の寒さでは暖房に頼らなくても済むようになります。室内から外へ逃げる熱の6割以上は窓と壁からで、これを防ぐのがポイントになります。窓ガラスは2枚、3枚と複層化することで断熱性が上がります。日本板硝子が開発した高性能断熱ガラスは2枚の間が真空で、1枚ガラスに比べて熱の損失を1/4に減らせるそうです。サッシの素材も重要で、熱を逃がしやすいアルミから逃がしにくい樹脂に変える方法もあります。壁にはグラスウールやロックウールといった断熱材を使うのが一般的ですが、木質繊維のセルロース・ファイバーは吸水性にも優れ、今後の普及が見込まれています。

 照明では、発光ダイオード(LED)を使った照明が注目されています。東芝ライラックは、今夏、白熱電球に比べて消費電力を1/7にできる証明を製品化しました。有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)も次世代の照明として普及が期待されています。

 ポスト京都の省エネ対策は家庭が主役になるかもしれませんね。それにしてもいずれも投資が必要ですから、光熱費がどれだけ削減できるか、効果を具体的な金額で表現し、それなら投資しようと思わせないといけませんね。製品のコストダウンとマーケティングが家庭の省エネのキーポイントになるような気がします。

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