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2008年、京都議定書実行の年

 2008年がスタートしました。今年はどんな年になるのでしょうか。そういえば今年は京都議定書実行の年ですね。公約した温暖化ガスの排出削減目標を達成しなけれななりません。しかし、現状の努力だけでは温暖化を食い止めるのは困難といわれています。「脱化石燃料」へ向けた技術開発が益々重要性を増しています。

 昨日、このブログで取り上げた「CO2を原料にした樹脂の開発」は今朝の日経新聞にも取り上げられていました。CO2を捨てずに利用して化石燃料を使わずにプラスチックを作ろうという試みでしたね。今朝の日経新聞では、それに加えて、「脱化石燃料」への取り組みの1つとして「バイオ燃料の開発状況」が取り上げられていました。

 サトウキビやトウモロコシなどの食べられる植物から作るバイオ燃料にはいろいろ問題があることは、以前このブログでも取り上げました。そこで、植物の食べられない部分からエタノールを効率的に生産する技術の開発が進んでいるといいます。稲わらや植物の茎を、遺伝子組み換え技術によって出来た細菌を使って、効率よく発酵させエタノールを作るというのです。生産効率は従来のほぼ10倍で、1kgの植物から300~350gのエタノールが作れるといいます。

 現在のバイオ燃料はエンジンを腐食させるため軽油に5%しか混ぜることができないそうです。そこで、新日本石油とトヨタ自動車はパームヤシや菜種などの植物油脂を水素と反応させて10%混ぜた軽油を開発しました。

 バイオ燃料を合成樹脂として活用する国家プロジェクトも2008年度から始まります。バンパーやレジ袋などに使われるポリプロピレン、ポリエチレンを製造するプロジェクトです。このプロジェクトには化学・石油会社や自動車メーカー、電気メーカーなどが参加しています。バイオ燃料から樹脂を合成する工程は石油を原料とする場合と同じです。アルコールを樹脂原料のプロピレンに変える技術は既に東京工業大学の岩本正和教授らが開発済みだそうです。微生物で作る方法よりも効率が高く、工業化に向けた技術開発がプロジェクトの中心になるそうです。国内需要の約1割に相当する年間100万トンの合成樹脂を製造すれば、285万トンのCO2を削減できるといいます。京都議定書が定める日本の削減目標の4%に相当するそうです。

 自動車メーカや石油会社、化学会社は脱化石燃料へ大きく舵を切りました。現在は原料の供給や品質の問題から普及のメドは立っていません。しかし、革新的技術の登場で状況が一変するかもしれません。日本の技術革新に期待したいものです。

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