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環境技術で開花する中小企業

 今朝の日経新聞に、環境技術を突破口に苦境を回避しようとしている中小企業が紹介されていました。

 景気の先行きに対する不安が漂う日本経済。多くの中小企業が好況を実感する間もなく再び苦境の時期に突入しようとしています。そんな中、環境技術を突破口に苦境を回避しようとしている企業がありました。

 日合通信電線(大阪府八尾市)は、埋め立てや焼却処分する際に環境に悪影響を与える物質を被覆しないエコ電線を開発しました。エコ電線は使用できる素材が限られるため強度の創出が難しいが、特注品の開発で鍛えられた成形時の温度設定などのノウハウで克服しました。営業力は乏しいので"お墨付き"を得ようと世界でも最も厳しい欧州の環境認証を取得したところ、太陽光発電装置大手から「欧州輸出用に採用したい」との引き合いが殺到したそうです。欧州の電線大手からの提携の話も舞い込んできました。

 日本ソフト開発(滋賀県米原市)は、水質浄化プラントの監視装置を開発しました。メンテナンスのしやすさなど「米国製にはない使い勝手の良さ」が評価されています。米原の本社工場に視察に訪れるアモイなど中国の地方政府職員の姿は後を絶たないといいます。「どんな要求にもきめ細かく対応する日本の中小の開発姿勢を新興国は求めている。」と北京大学青鳥国際投資の劉甚秋社長は話します。

 金属部品メーカーの永井機械鋳造(埼玉県川口市)は昨年11月、使用済みの鋳物の砂を再生し開発した消臭剤「エコモノ」を開発し、伊勢丹新宿本店の店頭で販売を開始しました。1,200円程度の製品を2ヶ月で約350点販売、予想以上に順調な出足となりました。鋳造工程では加熱した金属を流し込むための型に砂を使います。企業としての環境対策の一環として、多い時期には月間30万トン廃棄する砂のリサイクルを進めようと10年前に研究を開始し、ようやく事業化にこぎつけたものでした。この店頭販売の評判が、本業の需要先の機械業界にも影響を与えているようです。環境に前向きな姿勢が評価されて、新たな取引を呼び込んでいるそうです。

 古紙などを巡る"環境偽装"で、産業界では発注先の環境に対する取組みを評価する動きがより厳しくなっている中、技術力だけでなく、地道に環境保全に取り組んでいる中小企業にも思わぬ好機が訪れているようです。

 日本の環境技術が海外から注目されるのはいいことですが、日本国内でも積極的に活用してほしいものです。

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