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製鉄燃料に茶殻を使用(バイオコークス)

 今朝の日経新聞に、「製鉄燃料に茶殻-北海道に実験施設」という記事が掲載されていました。

 近畿大学は4/22、茶殻やコーヒーかすを使った製鉄用燃料「バイオコークス」の実証プラントを北海道恵庭市に完成させたと発表しました。石炭価格の高騰や地球温暖化対策で需要は高いと考え、石炭コークスの代替品として2009年の実用化を目指すとしています。

 バイオコークスは植物性廃棄物を原料にした固形燃料で、植物がCO2を吸収するため、燃やしてもCO2は相殺されるので、環境にやさしいクリーンな燃料といえます。

 お茶製造の土倉(札幌市)で出た茶殻を無料で引き取り、1日200kgのバイオコークスを製造するそうです。製造コストは1トン当たり7万円を目標にしているそうです。

 バイオコークスの成形は、まず原料となるバイオマスを10%から15%程度水分を残して乾燥させます。次に、原料を細かく粉状に粉砕します。粉状に粉砕した原料を成形装置中央に設置したシリンダーに詰め込みます。詰め込んだ原料を4トンの荷重をかけて圧縮していきます。その後、熱を加えながらさらに圧縮します。最後に重要なある工程を経ることでバイオマスが完成します。近畿大学が開発したこの成形技術では、100gの原料から100gの燃料を作ることができ、原料を一切無駄にしないそうです。

 完成したバイオコークスは、鉄よりも硬い硬度を持ちます。その硬度により、鉄を溶かす高炉に使用することが可能で、1000℃まで熱に耐えることができるといいます。製鉄燃料である石炭コークスを20%バイオコークスに代替しても、燃焼温度(熱量と熱効率)は全く変わらないことが実証できているそうです。

 バイオコークスは石炭の代替燃料として使えるということですので、石炭による火力発電が主流の中国で利用されれば大きなCO2排出削減につながるかもしれませんね。また、飲食店や一般家庭などでも利用することにより、大きな地域支援になるかもしれません。

 

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