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家庭用燃料電池の動向

 今朝の日経新聞に、「家庭用燃料電池-松下、初の量産、発電効率が世界最高」という記事が掲載されていました。

 松下電器産業は4/14、発電効率が約39%と世界最高の家庭用燃料電池を開発したと発表しました。2009年に一般家庭の6割の電力をまかなえる実用機種を発売し、2015年までに価格を50万円台(出力1kw)に引き下げ、年間10万台超の販売を目指すとしています。

 燃料電池は水素と酸素を化学反応させて発電します。水素は都市ガス等から変換して取得します。発電効率は都市ガスが持っているエネルギーの何%を電力量として転換できたかを示します。今回開発したのは、固体高分子型(PEFC)と呼ばれる新型燃料電池で、発電効率は最大39%で、従来の火力発電に近い効率となります。さらに発電時の廃熱を使って温水を作るコージェネレーション(熱電併給)システムとすることで、エネルギーの利用効率は最大で93%まで高まります。同じ電力を発電する場合のCO2排出量でも火力発電に比べて37%減らせるといいます。

 松下電器産業などが想定する2015年ころに1台50万円~60万円という価格設定は、太陽光発電システムや給湯器などと競争できる価格帯とのことです。たとえば、CO2排出削減に向けたエネルギー源として競合が見込まれる太陽光発電システムの価格は、発電能力が1kwで50万円~100万円程度。通常は3~4kwで使うため、導入費用は150万円~300万円ほどかかります。現在、家庭用燃料電池の出荷価格は300万円~400万円程度で、太陽光と同様に政府の補助を見込んだとしても、製造コスト削減をさらに進める必要があります。燃料電池を導入すると、既存の電力使用などに比べて年間3万円~6万円ほど光熱費を節約できるとされます。導入の初期費用はもちろん、家庭全体でのエネルギー効率を含めた利点をどう消費者に打ち出していけるかが普及のカギを握ると考えられます。

 太陽光発電システムの方もこれからさらに進化するでしょうから、消費者としては双方の技術革新競争、普及競争の行く末を見極めながら導入のタイミングを探ることになるでしょうね。

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