« 吉野の森、エコツアー (5) | トップページ | 電子マニフェスト導入加速 »

吉野の森、エコツアー (終)

 ツアーの最後は、今回のエコツアーをコーディネートしてくださった泉谷木材商店さんです。

 泉谷さんより、吉野桧・吉野杉を最大限活かした製材・活用法の説明を受けました。原木市場の競り市から仕入れた吉野桧・杉は、長さ、太さ毎に仕分けし保存されます。そして、木の良さを最大限引き出すよう帯のこで製材されます。端材(こわ)は割り箸の原料として出荷されます。製材された木材は、乾燥機で構造材・造作材・内装材それぞれにあわせた含水率に乾燥されます。乾燥後、柱や土台、フローリングなどに加工されます。
 
 泉谷木材商店さんでは、建築現場で余った端材なども引き取り様々な小物商品を作って販売されているそうです。捨てられるものが息を吹き返し、お客様に喜ばれ、意外に大きな利益を生んでいるとのことです。設計家・工務店と幅広いネットワークを組み、健康的で環境にやさしい住まい創りをサポートされており、そうした姿勢が口コミで広がり、営業しなくても注文が入り、忙しい日々を過ごされているとのことです。これこそ正にCSR経営の本質です。利益は社会へのお役立ち料。結果としてついてきます。吉野の森を愛する心があるからこそ出来るんですね。

 施行例の一つとしてご自宅にも案内していただきました。木の温もりが感じられるご自宅でした。庭に目をやると雨水タンクが設置されていました。このタンクが庭木の水やりで2日で無くなるそうで、そう思うと水道水は使えませんね。我が家にも1つ欲しくなりまた。今は風呂水を使っていますが...。

185186_2191_2195_2197_2198_3199_2200_2183

                                                  

 お土産にいただいた「きのころ」は環境ジャーナリストの枝廣淳子さんがプロデュースしたものだそうです。枝廣さんが障害者施設の作業所を訪問された時、入所者や通所者の方々が捨てられる運命だった端材の木片にヤスリをかけて積み木に仕上げている様子を見て、自分もやってみたことがきっかけだそうです。少しずつ表面がつるつるになっていく感触が楽しく、しかもひのきのなんともいい香り。この体験、時間をたくさんの人に届けたいと...。私も今年の2月に中小企業診断士の仲間と兵庫県篠山市にある「いぬいふくし村」を訪れました。障害を持つ方が普通に過ごせる福祉社会の実現に向けて奮闘する皆さんや、障害者の方が重度に応じてできる仕事を行い、社会への役立ちを実感することで生きる喜びを得、結果として利益を上げて自律しておられる様子を拝見して感動したものでした。環境を守る心と福祉を支える心はつながっているんですね。

 最後に、今回の「吉野の森エコツアー」を通じて感じることは、皆さん本当に吉野の森を愛し、お仕事に誇りを持っておられるということでした。今回のツアーで学んだことはほんの入り口だと思いますが、現地でこうした活動に直接携わっておられる方々から見聞きしたことは何にも代えがたい経験だったと思います。私のこれからの活動に何らかの形で活かしていきたいと思っています。お世話してくださった皆さん、本当にありがとうございました。

にほんブログ村 環境ブログへ

|

« 吉野の森、エコツアー (5) | トップページ | 電子マニフェスト導入加速 »

エコツアー」カテゴリの記事

森林」カテゴリの記事

環境配慮型製品」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/513205/41350468

この記事へのトラックバック一覧です: 吉野の森、エコツアー (終):

» お客様をイライラさせない [お客様をイライラさせない]
「それはできません。会社のルールですから」とか「現場担当の者に聞かないと、分からないのです」、「理屈は分かりますが、私一存では何ともできないのです」、「職人が何と言ったか分かりませんが、正式な注文書を頂かなければその追加工事はできません」などと言うのが大きい住宅会社やリフォーム会社のサラリーマン担当者です。... [続きを読む]

受信: 2008年5月29日 (木) 06時30分

« 吉野の森、エコツアー (5) | トップページ | 電子マニフェスト導入加速 »