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素材各社、新技術でCO2削減

 今朝の日経新聞に、「素材各社、資源高で新技術」という記事が掲載されていました。

 原燃料高を受けて素材各社が製造手法の抜本的な転換に乗り出しました。ガラス最大手の旭硝子は、物質・材料研究機構などと共同で、「プラズマ」と呼ぶセ氏1万度の炎などで原料を瞬時に溶かす技術を開発しました。製造時の燃料およびCO2排出量を半減できるといいます。2013年にも生産を始めるそうです。現在の製法はドイツで1800年代半ばに発明されたもので、セ氏1600度の溶鉱炉で原料を2-5日溶かし込む方法です。新方式では原料を一瞬で溶かし、炉に入れる時間も2-3時間だそうです。

 三井化学は地球環境産業技術研究機構と共同で、工場から出たCO2を水素と反応させて合成樹脂・繊維原料のメタノールを作る技術を開発しました。2009年に実証設備を稼働させ、2012年以降の量産を目指しています。日本の化学業界は原料の95%以上を原油由来のナフサ(粗製ガソリン)に依存しています。住友化学や帝人もCO2から樹脂を量産する技術の実用化を急いでいます。

 新日本製鉄など鉄鋼大手も主要工程で石炭の代わりに水素を使ってCO2排出量を最大3割減らす技術の開発に着手しています。

 いずれも100年単位で続いてきた従来製法と根本から異なるものです。昨今の原燃料高は、あらゆる産業を苦境に陥れていますが、それが幸いなことに技術開発を急がせています。しかも小手先の改良ではなく、製法を根本的に見直す取り組みは、長期的な地球温暖化問題の解決をも見据えたものです。原燃料高を機会にこのような取り組みが随所に現われることを期待したいですね。

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