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ITで社会全体の省エネ実現へ

 今朝の日経新聞に、「日経グリーンITフォーラム-社会全体の省エネ実現に向けて」という広告記事が掲載されていました。

 持続可能で豊かな社会の実現に向け、IT化と地球環境保護を両立させていく。その本格的な歩みが始まった今年は「グリーンIT元年」と呼ばれています。

 ITは、さまざまな産業活動などの効率化を実現して、社会全体の省エネ化を支える役割を担っています。IT化と環境保護を両立するための技術開発・普及に産学官連携で取り組む「グリーンIT推進協議会」が今年2月に発足しました。また経済産業省では抜本的な省エネ技術の開発に取り組む「グリーンITプロジェクト」を今年度からスタートさせました。

 社会全体の環境対策には、多様な技術の積み重ねが必要です。太陽光発電・燃料電池などの新エネルギーや、省エネ性能に優れた機器の普及はもちろんですが、ITも社会全体の省エネ化に大きく寄与することが出来ます。たとえばグリーンIT推進協議会の資料によると、以下のような分野でのグリーンIT活用による社会変革を描いています。

【産業】
・プロセス制御技術による生産の効率化、SCM等による無駄なものづくり削減
・テレビ会議:画面拡大・高精細化により表情の認識が向上。飛行機の東京-NY往復に比べた場合、1.9㌧/人のCO2排出削減
・在宅勤務による通勤/オフィス面積の削減。人の移動削減によるCO2排出削減
・情報の移動で物と人の移動を削減
・データセンタ、ネットワーク等の消費電力削減
【家庭】
・DC(直流)化と、HEMS(ホーム・エネルギー・マネジメント・システム)、再生可能エネルギーの組み合わせにより環境負荷の低減
・車のパワステの油圧制御から電子制御により燃費が5%改善
・ライフスタイルの変革
・選択の拡大
・個人のゆとり増大
【地域へ】
・分散電源(ソーラー発電所)による地域配電網
・コージェネレーションを含めた最適な地域エネルギーネットワーク形成
【社会】
・遠隔医療、遠隔授業、電子申請・手続きによる移動/施設面積の削減と社会システムの変革
・高速道路交通システム(ITS)による交通移動の効率制御

 ITを社会のさまざまな分野で十分活用すれば、2025年までに日本全体の電力消費量を約10%減らせるという試算もあります。さらにそれを世界全体で進めた場合、全体で15%の削減効果があるといいます。

 一方で、急増するIT機器は消費電力を増加させる要素にもなっています。インターネットを流れる情報量は、日本だけでも2025年には現在の約200倍に膨らむと予想されています。国内のIT機器が使う電力は全発電量の約5%を占めています。2050年には現在の12倍まで増加すると推計されています。こうした中で、半導体技術や省エネ部品などを駆使した低消費電力・低廃熱サーバーの投入や、さらに空調設備や建物の設計などと連携してデータセンター施設全体の省エネを図る取り組みも進められています。

 「グリーンIT推進協議会」が取り上げている分野以外にもITが省エネ・環境に貢献できる分野はたくさんあると思います。IT自身の省エネを行いつつ、さらに環境・社会に貢献できるIT活用が進むことを期待したいものです。私もこの分野で少しでも貢献できればと思っています。

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