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化学肥料高騰で割安なエコ野菜が増加

 今朝の日経新聞に、「エコ野菜なのになぜ割安」という記事が掲載されていました。

 化学肥料の使用量が少ない「エコ野菜」なのに、最近値段の安い野菜が増えているといいます。有機栽培は化学肥料や農薬を使わないなどの基準をクリアした農産物、特別栽培は一般の農法に比べ化学肥料と農薬の使用量を50%以上削減して栽培した農産物を指します。

 エコ野菜の農家との直接契約・仕入れの増加が価格低下の理由の一つだといいます。農家は安定的に農産物を買い取ってもらえるため、生産計画を立てやすくなります。消費の増加に伴い生産量を増やすと農業機械の利用などの無駄が少なくなり単価は低下します。つまりエコ野菜が安くなっているのは、消費者の安全志向が高まって消費が伸び、生産効率が上がったためと言えます。

 しかし、理由はそれだけではありません。最近は化学肥料の価格が上がったため、生産コストの差が縮まっているといいます。これまで科学的に窒素、リン酸、カリウムを主成分とした化学肥料と、有機物から作った有機肥料との価格を比べると、有機肥料の方が高かった。しかし、化学肥料の原料である鉱石や尿素などの高騰で逆転現象が起きています。ではなぜ化学肥料の原料が高騰しているのでしょう。たとえば空気中から窒素を取り出し、化学反応を起こして尿素やアンモニアを作る製造過程で大量の天然ガスをエネルギー源として使います。石油と同様、天然ガスの価格も高騰しており、尿素などの価格も上昇しているということだそうです。

 化学肥料よりも安価な有機肥料を生産しているところもあります。鹿児島県鹿屋市にあるサンケイ工業は、周辺地域から大量に調達できる焼酎かすを木くずに混ぜて発酵させた有機肥料の製造に成功しました。価格は約20kgで1,360円と一般的な化学肥料を下回る価格です。焼酎かすとは、芋などの原料から焼酎をつくった後の残りの液体で、従来は廃棄されることが多かったそうです。

 安全な有機野菜が安く買えるとなると、消費者にとってはうれしい限りです。こんなところにも燃料高の影響が出ているんですね。工夫すればまだまだ安全でエコな食品が作れるのではないかと思いました。

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