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太陽エネルギーを多様に活用

 今朝に日経新聞に、「太陽の力をフルに使え」という記事が掲載されていました。

 太陽から地上に降り注ぐ膨大な未利用エネルギーを活用する動きが広がっています。普及が加速する太陽光発電に加え、太陽レーザー技術や太陽熱発電などがあります。

 太陽レーザー技術は、地球上に豊富にあるマグネシウム化合物を使います。レンズで集めた太陽光を特殊な半導体に当ててレーザーを発振。このレーザーをマグネシウム化合物に当てて摂氏2万度の高温して精錬、純度の高いマグネシウムだけを取り出します。マグネシウムは水と反応させれば水素が発生するため、新技術は太陽エネルギーから燃料電池用の水素を作り出せるということになります。

 既に燃料電池を試作して基本原理が確認されています。現在はレーザーの出力を上げ、数千度の実現に向けて実験が繰り返されているといいます。マグネシウムは摂氏600度以上にならないと反応しないため、燃料として運搬もしやすくなります。無尽蔵にある太陽から新しい燃料が生み出せると期待が寄せられています。

 太陽熱発電は、特殊な油や高温で液体になるナトリウムなどを含む溶融塩という物質を太陽熱で温め、その熱で水を蒸発させてタービンを回し発電する技術です。太陽熱発電は土地が広く、曇りや雨の少ない地域では太陽光発電よりも低コストで電力が供給できる可能性があります。太陽光発電のコストは1kw時当たり20円前後に対し、太陽熱発電は最も安ければ同16円になるといいます。

 こうした太陽熱発電のコストをさらに下げられるとして期待されているのが、東工大の玉浦裕教授らが取り組む新技術です。新技術は地上に並べた鏡に反射した太陽光を高さ数十㍍のタワー上部に一旦集光。さらに、その太陽光を鏡で地上に反射してタワーの足元に置いた溶融塩を溶かします。溶融塩は水に比べて熱を蓄えやすい材料です。新技術はこれまでタワー上部に置いた方式に比べて発電コストを2割以上削減し、1kw時当たり約10円になるといいます。UAEのアブダビ首長国がこの技術を採用し、首長国の政府系企業とコスモ石油が10億円を出資して実証実験を進めているそうです。

 太陽熱発電というのは日本政府が第一次オイルショック後の1970年代に「サンシャイン計画」として実用化に取り組み、1981年には世界初の太陽熱発電に成功し、1000kwの電力を得ています。しかし、経済性が低いために実用化に至らなかったという経緯があります。今また太陽熱発電が見直され、アメリカやスペインなどでも取り組みがされています。世界で太陽エネルギーの活用が主流になる中、日本の技術が世界に貢献することを期待したいです。

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