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木質バイオマス発電

 今朝の日経新聞に、「関西電力、バイオマス発電開始」という記事が掲載されていました。

 関西電力は、8/29生物由来のバイオマス燃料を使う同社の舞鶴石炭火力発電所1号機が本格的に稼働したと発表しました。木くずなどを固めた木質ペレットを石炭に混ぜて燃料とし、年間92,000㌧分のCO2排出削減につなげるとしています。木質ペレットの使用量は年6万㌧で、同種のバイオマス発電所としては国内最大規模となります。

 バイオマス発電は、燃料として林業における木材生産の過程に排出される端材や規格外材を用います。発電所では発電時に燃焼によるCO2が排出されますが、森林のCO2吸収量とほぼ同程度となるため、トータルのCO2排出量は従来の発電方式と比べこく微量、もしくは収支ゼロとなります。また、伐採された林地には新たに植樹を行い、この営みを繰り返すことになります。

 バイオマス発電は、天候に左右されず常時発電が可能です。このため、太陽光発電や風力発電に比べて稼働率は格段に高くなります。他の2方式に比べて投資単価に対する年間発電量が大きいといえます。バイオマス発電は今すぐにも安い費用である程度まとまった量を供給し得る新エネルギー源となります。

 バイオマスは廃れつつある日本の林業についても改善効果があると考えられます。日本では、輸入材に押されて国内産の低質材、並材の価格が大幅に下がったため、伐採量は激減しています。そのため、人工林が過密になり、森林は次第に活力を失っています。バイオマスは間伐材のはけ口としても有用です。伐採量が増えれば再び林業は活気を取り戻し、人工林は整備され、材木の生産と共にバイオマスの発電量を伸ばすことが可能になります。

 現在は木材搬出コストが高いため、なかなか間伐が進まないといいます。こういった課題を解決し、林業とバイオマス発電が結びつくと双方にとってメリットがあります。日本はスウェーデンなどのバイオマス先進国と比較しても遜色の無い森林資源を有しています。これを活用しない手はありません。バイオマス発電を新時代のエネルギー源のひとつとして大きく育てる政策を検討してほしいものです。

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