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厄介者のCO2をリサイクル

 今朝の日経新聞に、「コンクリでCO2吸収-企業・大学で相次ぎ技術開発」という記事が掲載されていました。

 コンクリートで温暖化ガスであるCO2を吸収する技術成果が相次いでいるといいます。鹿島建設は、カルシウムなどを含む特殊な材料とセメントを同じ割合で水とともに混ぜ、高濃度のCO2で満たし、室温を40-50℃に保った部屋の中で、この材料を1週間から1ヶ月放置することで、コンクリートを作る技術を開発しました。放置後、炭酸化と呼ばれる反応でCO2が材料の表面に吸収され、材料は硬くなってコンクリートになります。このコンクリートは1㎥で170kgのCO2を吸収します。セメント製造などで排出したCO2を差し引いても29kgを削減できるといいます。一般的なコンクリートの製造では200kg以上CO2を排出しています。

 東大の柳沢教授、飯塚淳特任研究員らは、コンクリート廃材とCO2を原料に純度の高い炭酸カルシウムを作る技術を開発しました。建物を壊した後のコンクリートは小石などを取り除くとセメント粉末が残りますが、再利用しにくく、多くは捨てていました。同教授らはこの粉末に着目し、水に溶かし、10気圧以上の高圧でCO2を吹き込み、圧力を下げると水中に炭酸カルシウムが沈殿しました。炭酸カルシウムの純度は98%以上で、製紙や化粧品などの原料として再利用することができます。産業廃棄物として捨てられるコンクリート廃棄物は年間3200万㌧に達するため、廃棄物の減量にもつながります。

 その他、東京大学野崎京子教授は、特殊な触媒を使いCO2とエポキシドからポリカーボネート樹脂を作る技術を開発。三井化学は、CO2を水素と反応させ、メタノールを効率的に合成する技術を開発。JFEスチールは、鉄くずのスラグろCO2を使い、サンゴ再生用の材料を開発。東京大学加藤隆史教授はCO2からガラスのように透明な素材を開発。など、CO2活用技術が開発されています。

 単にCO2の排出量を削減するだけでなく、それから新たな付加価値を生み出しているということでかなり注目に値すると思います。厄介者のCO2が資源になる。CO2のリサイクルですね。

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