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相次ぐ非シリコン系太陽電池の開発

 今朝の日経新聞に、「太陽電池に新顔続々-低価格・高性能に照準」という記事が掲載されていました。

 太陽電池の開発競争が過熱しているようです。今は主にシリコンを使うタイプが主流ですが、金属化合物や色素を成分とする新型が相次ぎ登場し、価格の低下や性能の向上に挑んでいます。

 昭和シェル石油は7月、約1000億円を投じて太陽電池の量産工場を2011年に稼働すると発表しました。完成すればシャープなど先行する太陽電池大手と肩を並べる最大規模の工場になるといいます。ここで量産するのは金属化合物を主成分とする「CIS型」と呼ばれる新タイプです。CISとは銅、インジウム、セレンの頭文字。シリコンは半導体の原料でもあり、価格が上昇。過去2年で20%以上値上がりしています。CIS型は2007年から昭和シェルやホンダが商業生産を始めました。産業技術総合研究所はCISで世界最高の変換効率となる15.9%を達成しました。

 シリコンを一切使わない新型太陽電池としては「色素増感型」と呼ばれるタイプもあります。光が当たると発電する色素材料などを透明なプラスチックフィルムで挟んだ構造が特徴です。桐蔭横浜大学発ベンチャーのペクセル・テクノロジーズ(横浜市)が、昭和電工や藤森工業と組み、2008年以降の製品化計画を明らかにしています。大日本印刷、ソニー、シャープ、フジクラなどもそれぞれ、実用化を目指して研究開発を加速しています。現状では変換効率は4-5%とシリコン系の半分にも満たないが、太陽電池の材料をインクのように印刷できるのが特徴です。シリコン系に比べて価格は1/5程度に下がる可能性があると言われています。

 ほかにも米国企業がカドミウム・テルルを使う非シリコン系太陽電池の量産を始めました。シリコン系よりも2-3割安く製造できると言われています。

 また日本では三菱ケミカルホールディングスが有機分子の薄膜を使って太陽電池を作る研究を急いでいます。

 光電変換の世界には、まだ未知なことがたくさんあるので、全く新しい原理や材料を使った太陽電池が出現する可能性があります。変換効率が50%を超えるような超高効率太陽電池や、ペンキのように塗るだけで簡単に作れる太陽電池、エネルギー貯蔵機能をもつ太陽電池など、期待は膨らみます。私たちの暮らしを大きく変える太陽電池の出現を期待したいものです。

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