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放置竹林からエコ素材開発

 今朝の日経新聞に、「放置竹林からエコ素材-繊維使い食器や定規に」という記事が掲載されていました。

 近畿の企業や大学、公立研究機関で、竹から取り出した繊維を産業分野に利用する研究や事業化が相次いでいるそうです。

 同志社大理工学部では、竹の繊維をポリプロピレンなどの樹脂に混ぜると、繊維強化プラスチック(FRP)のように強度の高い素材ができることを確認したそうです。FRPは燃えにくいガラス繊維を使いますが、竹の繊維を使えば焼却処理も容易になります。

 給食用食器メーカーの岩本金属製作所(大阪市)は、大阪市立工業研究所などと組んで、竹の繊維51%、トウモロコシ由来の樹脂49%で構成する強化素材を開発し、学校給食用食器を作りました。耐熱性も高く、納入価格も一般の給食用食器とほぼ同じ1個1,000円弱に設定できるといいます。

 樹脂製品メーカーの大和合成(堺市)は滋賀県の製図用スケールメーカーに、竹の繊維とポリスチレンを3対7に混ぜて作った定規の原形の出荷を始めるそうです。製図用の定規はこれまで竹の幹の表面を加工して作っていたが、新素材に切り替えることで曲げ強度が高まり、目盛りが変形しにくくなるといいます。

 同志社大の藤井透教授によると、国内には16万ha程度の竹林があるが、人の管理が行き届いているのは5万haにとどまっており、残りは放置されているといいます。竹は繁殖力が強く、里山が荒れ放題になったり、道路や住宅地に広がったりする問題が起きています。ただ、竹林から原料を運び出すのに人件費がかかり、竹から繊維を取り出す際の歩留まりが低いことが、コスト高になっていて利用がなかなか進まないといいます。

 コスト高が原因で未利用の自然素材が放置されているというのはもったいない話ですね。竹は江戸時代では傘の骨組みに使われていたり、谷水を竹を利用して水道代わりにしていたり、竹炭として利用したりと、結構有効利用されていました。木質系の素材を使うのは人にやさしい風合を与えるので、コストを下げる研究を進め、大いに利用してもらいたいものです。

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