日本の資源を活かす地熱発電
昨日の日経新聞に、「地熱発電所20年ぶり新設」という記事が掲載されていました。
地下の熱水や蒸気を利用する地熱発電所の新建設計画がほぼ20年ぶりに国内で動き出すとのことです。三菱マテリアルとJパワー(電源開発)は2009年度から秋田県湯沢市で、地下2000m前後から熱水や蒸気をくみ上げ、発電に利用する事業化に着手し、2016年にも稼動させ、電力は東北電力などに販売するそうです。また、日鉄鉱業と九州電力は2015年前後に、鹿児島県霧島市の既存地熱発電所(出力3万kw)の隣接地に新たに3万kwの発電所を建設します。さらに同社は6万kw分の新設備も検討するとしています。出光興産の子会社、出光大分地熱(大分県九重町)も、2ヵ所目の地熱発電設備建設に向け、2009年以降、本格調査に取りかかる計画です。経済産業省も今年4月までに初期投資への資金支援や国立公園内で事業化時の規制緩和策をまとめるとしています。
地熱発電は、地下2000m前後のマグマで熱せられた200~300℃の蒸気の力でタービンを回し発電する仕組みで、CO2をあまり排出しません。火力や原子力と違って資源を海外に依存せず、風力のように季節や気象条件などに左右されることもありません。産業技術研究所が日本の地熱発電についての情報を公開しています。
日本は地熱資源に恵まれ、インドネシア、アメリカに次いで世界第3位。2054万kw(産業技術総合研究所調査)にものぼります。ただ発電に利用しているのはたったの2%程度にすぎません。発電出力換算で2000万kwを超える未利用資源を活用した場合、原子力発電所15基分以上に相当するとの試算もあるそうです。これを利用しない手はありません。マグマ近くまで掘り進むには莫大な研究開発費が必要かもしれませんが、多くの温泉が点在する日本では、現在の地熱技術でもかなりの未利用資源を利用できるのではないでしょうか。エネルギー自給率がわずか4%と低い日本において是非とも地熱利用に力を注いでほしいものです。
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