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光触媒の新たな可能性

 今朝の日経新聞に、「光触媒、室内灯で有害物質分解」という記事が掲載されていました。

 室内灯の弱い光でも有害物質を分解する光触媒を、パナソニック電工と東京大学の橋本和仁教授らが共同開発したことは、以前このブログでも取り上げました。昭和電工子会社の昭和タイタニウム(富山市)は、室内向けの光触媒の量産技術を確立したそうです。1日当たり生産量を数gから十kgまで一気に高めたといいます。さらに3倍に生産性を高める見通しもついているそうです。新触媒を樹脂入りの液体に混ぜて台所やトイレ、部屋の壁に塗り、シックハウス症候群の原因物質を分解させることが可能となります。東大の橋本教授は「インフルエンザウイルスへの効果など、安全安心に貢献する技術として需要を喚起したい」と意気込んでいます。

 三菱化学と東京大学の堂免一成教授は、水中に入れ日光に当てると水を分解して水素を作る光触媒を開発したそうです。半導体の窒化ガリウムと酸化亜鉛を混ぜた光触媒だそうです。従来のタイプは紫外線だけに反応するため、分解効率が悪かったが、今回の光触媒では日光のうち4割を占める可視光に反応する材料を発見し、光による分解効率を5%以上に高めたそうです。今後10%程度まで上げて実用化を検討するといいます。水素は燃料電池のほかCO2から化学製品原料を作る際にも利用できますので、将来有望な技術です。

 1967年に日本で発見された光触媒の可能性がここに来て大きく広がろうとしています。これからの発展が期待されます。ただ、チタンもタングステンもガリウムもレアメタル(希少金属)ですから、少量でも効果が出るとか、リサイクル可能なしくみを構築するなどの技術開発も必要になってくると思います。

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