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期待膨らむ室温超電導

 今朝の日経新聞に、「室温超電導 夢も浮上-リニアや送電線、省エネ効果期待」という記事が掲載されていました。

 極めて低い温度に冷やさなければ電気抵抗ゼロにならないはずの超電導材料で、冷やさなくてもいい"室温材料"の登場に期待が高まっているとのことです。

 東京大学の内田教授は超電導になる銅酸化物を高性能の電子顕微鏡で調べたところ、30℃の室温で超電導になる可能性が見えたといいます。世界の研究者もこの手掛かりを見つけています。室温に近い温度でも超電導に特有なエネルギーの差(ギャップ)が見つかったそうです。材料をうまく作れば臨界温度は上昇するとのことです。

 実用化に最も近いのは送電ケーブルです。東京電力と住友電気工業、前川製作所は2010年に旭変電所(横浜市)で超電導ケーブルで送電する実験を始めるといいます。現在の金属製ケーブルは送電中に発生する熱で約40000kwh(10万世帯分)が失われます。超電導ケーブルを使えばこれが半分になるそうです。

 中部大学の山口作太郎教授らは、300-400mの超電導送電システムを開発中です。技術系ベンチャーのナノオプトニクス研究所(京都市)と協力し2年後にはインターネットを処理する大手データセンターに設置するといいます。最大40%の消費電力を減らせるそうです。

 鉄道会社も室温超電導に期待を寄せています。超電導リニアは超電導磁石を車両本体の左右に配置し、路面の側壁に設置した磁石との反発力と吸引力で機体を浮上させます。室温超電導ができれば、冷却が不要で車両はさらに単純な構造で軽量になるといいます。

 太平洋を横断する海底の超電導ケーブルが実現すれば、エネルギーや環境問題の解決に大きく貢献する可能性があります。研究者の熱気も高まっているそうで、近い将来実現できることを期待したいですね。

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コメント

原理的には、室温超電導による大量の蓄電(電気を蓄えること)も可能です。happy01

室温超電導による送電や蓄電は「エネルギー問題の緩和に最も大きく貢献する技術」であり、早い実用化が望まれます。 そのための、政策的、財政的支援にも期待したいです。

投稿: もえおじ | 2009年3月 4日 (水) 21時36分

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