CO2から汎用樹脂用の触媒開発
昨日の日経新聞に、「CO2から汎用樹脂-岡山大が触媒開発」という記事が掲載されていました。
岡山大学の酒井貴志教授らは、工場が排出するCO2と安価なエポキシから、DVDなどに使う汎用樹脂の原料を合成する触媒を開発したそうです。開発した触媒は「環状炭酸エステル」という樹脂原料を合成します。環状炭酸エステルはDVDの素材であるポリカーボネート樹脂やリチウムイオン電池の電解液などに広く使われるそうです。
繰り返し反応させても触媒が劣化しないそうで、合成した環状炭酸エステルの2~3割(重量比)はCO2由来の炭素や酸素が占めるため、CO2を有効に利用できるといいます。
CO2を利用した樹脂の開発は、以前にもこのブログで取り上げました。これとは別の方式ですね。厄介者のCO2をいかに利用するか、今後もこの種の研究開発には注目していきたいですね。
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