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宇宙太陽光発電

 今朝の日経新聞に、「宇宙で太陽光発電、地球へ」という記事が掲載されていました。

 人工衛星で太陽光を集め、レーザー光に変換して地球に送り、地上でそれを使って水を電気分解して水素を生産し、燃料電池として利用するという方法と、人工衛星上の太陽電池で発電し、それをマイクロ波で地上に送る方法があるそうです。マイクロ波は雲があってもすり抜けるので、地上で電気に戻して送電網に流すことになるそうです。地上に届く太陽エネルギーは宇宙空間に比べると1/10程度で、太陽電池を取り付ける場所は限られ、天候不順や日没などでフルに活用できません。宇宙発電所を地上36000kmの静止軌道に置くと、昼夜関係なく、ほぼ無尽蔵の太陽エネルギーを地上に送り届けられるというわけです。

 宇宙での太陽光発電自体は小規模ながら人工衛星や国際宇宙ステーションで実用化され、既に一般的な技術になっています。課題は宇宙で大規模な構造物を建造する技術に加え、太陽エネルギーをロスが少なく安定して伝える技術です。大気中を横切るマイクロ波やレーザー光線の安全確保も重要です。

 宇宙航空開発研究機構では、2015年前後に小型実験衛星を打ち上げ、数kwの伝送実験に着手するとのことです。2030年頃には原発1基分に相当する100万kwの送電を試みる計画だそうです。神戸大学では、ハワイのマウイ島とハワイ島の間、150kmを結ぶマイクロ波送電実験をするそうです。

 なかなか夢のある話ですが、SFの域を出るかどうかはやはりコストということになるのでしょう。宇宙に巨大発電所を作るための部品を打ち上げるだけでも数兆円かかると言われています。技術面、安全面の課題に加え、建設や運用のコストをどこまで下げることができるのかが、実用化の大きな課題になってきます。今後の動きに注目していきたいですね。

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