« 炭化ケイ素で省エネ半導体 | トップページ | すぐそこまで来ている電気自動車革命 »

シリコン廃材リサイクルの課題

 今朝の日経新聞に、「シリコンスクラップ急落-再利用 安定の道遠く」という記事が掲載されていました。

 半導体ウエハーの製造過程などで出るシリコンスクラップ(シリコン廃材)が価格の高騰で行き場を失っているとのことです。シリコンスクラップは、主に太陽電池向けに再利用されていましたが、欧州での太陽電池需要の急減や中国での輸入禁止措置によって価格がピーク時の1/10まで下落したのです。

 シリコンスクラップは、シリコンインゴットの端材や半導体ウエハーの検査用・不良品のほか、多結晶シリコンの生産段階でも発生します。以前は廃棄されたり、アルミ合金の添加用に使われていましたが、ここ数年は、太陽電池市場の急拡大を受けて、リサイクルが増加しました。太陽電池向けは半導体向けより純度が低くても利用できるためです。

 最近の半導体需要の回復で、ウエハー工場の稼働率は上昇しており、多結晶シリコンの設備増強もあり、スクラップ発生は増加状況にあるといいます。需要と供給のアンマッチが起きているというわけです。将来的には使用済み太陽電池パネルの廃棄問題も課題となりますから、シリコンスクラップのリサイクルの在り方は重要な課題になってくると思われます。

 思い起こせば、古紙やペットボトルのリサイクルについても同様の問題が発生していました。資源相場の変動に左右されない安定したリサイクル基盤の構築はシリコンについても同様の課題です。動脈産業と静脈産業の連携や法的整備も必要になってくるように思います。

にほんブログ村 環境ブログへ

|

« 炭化ケイ素で省エネ半導体 | トップページ | すぐそこまで来ている電気自動車革命 »

リサイクル」カテゴリの記事

コメント

ときどき興味深く拝見させていただいています。

シリコンスクラップはどのようなところにあるのでしょうか。ご存じでしたらお聞きできればと思います。

投稿: 金子 清 | 2011年2月25日 (金) 21時52分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/513205/46506191

この記事へのトラックバック一覧です: シリコン廃材リサイクルの課題:

« 炭化ケイ素で省エネ半導体 | トップページ | すぐそこまで来ている電気自動車革命 »