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スマートグリッド標準化の動き

 今朝の日経新聞に、「次世代送電網の研究加速」という記事が掲載されていました。

 スマートグリッド(賢い送電網)とは、ITを活用して供給者と需要者の間で双方向通信を行う、次世代の電力ネットワークのことです。太陽光・風力発電等で得た電力を地域内で融通して、家庭の電力使用量も制御して省エネを実現します。

 スマートグリッドを実現するためには様々な技術が必要になります。たとえば、低価格の太陽光発電、送電ロスの少ない電線、電力の出力を安定する大容量蓄電池、通信機能付き電力計(スマートメーター)、送電網全体を見渡して太陽光発電などの出力や蓄電池の充放電などを遠隔地から指示する情報技術(IT)などがあります。

 当日経新聞の記事では、日立製作所が大型蓄電池の寿命を従来の7年半から10年に延ばしたことや、三菱電機が安定して電気を供給する送電網の技術を開発したことが紹介されています。さらに様々な技術を組み合わせて構築することになるため、機器同士をつなく標準規格などの技術標準化戦略も重要になり、世界市場で優位に立つためには日本は積極的に標準化提案をしていくことが重要としています。

 経済産業省は1/28に、「次世代エネルギーシステムに係る国際標準化に向けて」という国際標準化に向けてのロードマップをまとめ、公表しました。この中で、「想定される事業シーンを基に将来の社会の姿(グランドデザイン)を作成し、そのグランドデザインの達成に必要な課題として要素技術や関連技術等を分解しつつ、日本が優位にあるものを中心に、戦略的な研究開発、国際標準化、差別化の手段としての検証スキームの活用、実証事業、海外市場への展開をバックキャストとして検討していくことが重要である。」と述べられています。

 現在のビジネスモデルで成功を収めている大企業にとっては、そのビジネスモデルを壊すような行動に出るのはなかなか難しいかもしれません。その意味で中小企業にもこの社会インフラを大きく変えるスマートグリッドの波に乗れるチャンスはあるのではないでしょうか。大局的の全体像や今後のロードマップを見て自社の強みを活かせる分野を探り、従来の延長ではない新たなイノベーションにチャレンジすることで、活路を見出すことが重要だと思います。地域のコミュニティと連携して小さなコミュニティの中でトライアルし技術を磨くことも一つの方法でしょう。ここはベンチャーや中小企業にもがんばってもらいたいものです。

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