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ランドラッシュ

 2/11(木)にNHKスペシャルで、「ランドラッシュ-世界農地争奪戦」という番組が放送されました。

 世界の人口は現在65億人、それが2050年には93億人に達すると推計されています。異常気象による農作物の不作が世界で相次いだ2年前、農産国が自国の食糧確保のために輸出規制をするということが起こりました。それを機に食糧自給率の低い国や人口増加の著しい国々では、穀物メジャーからの購入だけでは自国の食糧を確保できないとして、海外の未開拓農地を直接確保して農地にしようと動き出しました。各国が熾烈な農地獲得競争に乗り出したというのです。それを「ランドラッシュ」と称しています。

 食糧自給率の低い韓国は国内需要の1/4を賄う農地を海外で確保することを国家戦略として進めています。インドも人口爆発で自国だけでは食糧確保が困難として海外での農地確保に動いています。産油国もオイルマネーにモノを言わせて農地獲得に動いています。アフリカやウクライナ、極東ロシアなどで農地獲得競争が起きています。現地では摩擦も起きています。このような状況で食糧自給率の低い日本はどう対応していけばいいのか、番組は問いかけていました。

 日本の外務省内に食糧安全保障チームが出来て検討を始めましたが、まず自国の食糧自給率を上げる政策が先ではないかという意見もあり、なかなか検討は進んでいないようです。政府が及び腰だと、商社もリスクを背負って積極的に出て行こうとはしません。ただ、日本は、アフリカかなどの飢餓に苦しむ人たちの増大や、土地売買による争い等々を懸念し、各国に呼びかけニューヨークで国際会議を開き、海外の農地確保についての国際的ルール作りを提案しました。日本の提案を軸にルールづくりの検討を進めることに決まりましたが、強引な農地争奪戦を繰り広げている国は欠席しています。

 富める国が貧しい国の土地を買い漁るという構図には疑問を感じます。このまま無秩序に農地争奪戦が繰り広げられていいはずはありません。地球温暖化の進行と伴に、異常気象の頻発、農作物への影響は益々大きくなるでしょう。地球上の全人類が等しく食糧を分かち合える国際的ルールが必要です。ここは日本がリーダーシップを取って国際的ルールをまとめ上げてほしいものです。

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