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日本初、洋上風力発電所

 昨日、堺産業振興センターで行われました「さかいIPC環境ビジネス研究会」主催のセミナーに参加してきました。テーマは「社員8名の企業が挑戦する国内初の洋上風力発電事業」です。㈱ウインド・パワー・いばらきの小松崎社長が講演されました。

 茨城県の鹿島港の海上に7基の風力発電装置を設置されました。羽根にあたるローターの直径は80mで2000kWの定格電力の大型風車を海岸線に沿って洋上に7基並んでいます。洋上に設置することで、騒音や振動に対する懸念がなくなり、風量が安定しますので発電効率がいいということです。ヨーロッパでは多くの実績がありますが、日本では前例がありませんでした。そのため、風況調査、事業計画の作成、資金調達、関係者・地元の理解、許認可取得、造成、工事、運用開始までの道のりの中でパイオニアとしての苦労は数多くあったとのことです。

 小松崎社長は、いまでも経営されていますが、元々は建設コンサルタント会社を経営されており、風況調査、造成、計画、許認可などの風力発電所建設に必要なプロセスの中で、建設コンサルタントとしてこれまで培ってきたノウハウのおよそ7割を活用することができたそうです。風力発電装置そのものはメーカーに発注していますが、発電事業開始までのプロセスに自社のノウハウが活かせたということになります。小さな企業でも大型の洋上風力発電を実現できた秘訣の一つがここにあったのだと思いました。

 鹿島沖に100基の洋上風力発電装置を設置し、風力発電のメガサイトを建設し、現在たった4%しかない日本のエネルギー自給率を1%でもアップできたらとおっしゃっておられました。海上というのに大きな可能性を感じ、鹿島沖を極め、波力発電にも挑戦したいと夢は広がっているとのことです。考えてみれば日本は海に囲まれており、陸地の面積は小さい(世界第60位)ですが、排他的経済水域を含めると世界第7位と大きな面積を占めています。これを使わない手はないですね。しかも風力発電は太陽光発電に比べても発電効率が高く、コストが低いです。部品点数も約1万点だそうで、産業の裾野も広がる可能性があります。洋上風力発電のこれからの発展に注目していきたいですね。

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