LED照明を使う植物工場
昨日の日経新聞朝刊に、「日本GEが植物工場-LEDでレタス栽培」という記事が掲載されていました。
宮城県多賀城市で、日本GEがLED照明や温度センサーなどの設備を手がけ、植物工場専門のベンチャー企業、みらい(千葉県松戸市)が工場を運営する計画だそうです。東日本大震災で生産を縮小したソニー仙台テクノロジーセンター内に工場を設けるとしています。今夏をめどにレタスの栽培を始め、その後バジルや水菜などの生産も始める予定だといいます。
植物工場は天候に左右されず、安定して植物の生産ができることや、無農薬栽培が可能なこと、少ないスペースで生産できること、水耕栽培だと土壌環境に影響されないこと、など多くのメリットがあります。しかし、初期投資が大きいことや、エネルギー使用量が大きくなることなどからコスト高となることがデメリットとされています。露地栽培でできた野菜と競争するとなると、価格もそう高くできず、利益を出すのがなかなか難しいという課題があります。
植物工場で利益を出すためには、①省エネ等によりランニングコストを下げていく、②生産性を高め、栽培回転率を上げて、収穫量を増やす、③植物工場でしかできない安全・安心・高付加価値の植物を栽培する、などの対策が必要です。
多くの大学や研究機関で植物工場の研究がされていますし、本記事のように、企業の参入も増えてきました。まだまだ採算のとれている企業は少ないようですが、上記3つの視点で改善がなされていくことを期待したいです。
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