書籍・雑誌

「エコブランディング」

 「エコブランディング」という本を読みました。

 「お金持ちはエコに走る」という言葉が印象に残りました。自分の感情を満たすためにエコに走るというのです。例えばエコハウスを購入したお金持ちは、「やっと本物の家に出会った」「自分らしい家を建てることができた」というのです。「環境にも配慮したエコハウス」は本物だ。その本物を選ぶ私も本物だ、ということです。「自己投影型の消費」というわけです。「地球を救う」というとかっこいいですよね。誰もがかっこいいことにあこがれる。それがエコ商品を購入する力になるんですね。

 エコ商品を欲しいという属性は、富裕層と知識層。つまりエコブランドを育てるというのは、よいお客様だけに囲まれ、成長が約束された経営戦略だと著者は述べています。

 この本を読むとエコは儲かると確信できます。いいことをして儲かるならこれほどいいことはありませんね。「エコで儲ける」というと少し罪悪感を感じてしまうところもありますが、エコしないで儲けるよりよっぽどいいと思うと気持ちが楽になりますよ。

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「町工場のおやじ、電気自動車に挑む」

 「町工場のおやじ、電気自動車に挑む」という本を読みました。

 これは、4/7にこのブログでも紹介しました大阪府守口市の中小企業、淀川製作所の小倉庸敬社長が執筆された本です。電気自動車を造ろうと思い立った経緯、小倉社長率いる「あっぱれ!EVプロジェクト」での電気自動車開発の奮闘ぶりなどが大阪弁口調で赤裸々に描かれています。電車の中で思わず笑ってしまったり、涙ぐんでしまったりと、苦労の連続、トラブルの連続の物語を一気に読んでしまいました。

 ひょんなことから知り合った女性インテリアデザイナーに電気自動車のデザインの担当をお願いしたことから、このデザイナーに全く感性の違う町工場のおやじ達が振り回されっぱなし。この涙ぐましい苦労の中で、多くの人を巻き込みわずか6ヶ月で試作品「Meguru」を作り上げた中小企業のおやじ達は文字通り「あっぱれ」でした。

 今朝の日経新聞朝刊によると、近畿圏で電気自動車向けの充電器の配備が着々と進んでいるようです。大阪府では現在40基程度だそうですが、2012年度までに1300基まで増やす計画だそうです。近いうちに「Meguru」が大阪の街中を走っている姿が見れるかもしれません。

 私もこの電気自動車を「中小企業総合展2010 in KANSAI」で見ましたが、この本を読んでもう一度しっかりと見たくなりました。総漆塗りのボディに扇子のような扉。どこにもない独創的な車。これは必見です。この本もぜひ読んでいただきたいですね。

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「竹肥料農法-バイケミ農業の実際」

 最近読んだ「竹肥料農法-バイケミ農業の実際」という本を紹介したいと思います。

 この本で紹介している竹を活用した農法は、2千年維持してきた日本の伝統的な有機農法と原理は同じだといいます。一昔前は現在のような農薬を使わずに、落ち葉、作物の茎葉、雑草などを主に「刈敷、敷ワラ」などを利用して行っていました。作物の株元まわりに敷かれ、根を守ります。根を守るために使われた有機物はやがて土に入り土を上からよくしていきます。敷ワラはまた土の流亡を防ぎ、雑草の防止にもなります。土の表面や表層は通気性がよく、この環境で増える微生物が有機物を分解しながら、作物の生育にとって有効な有機酸やアミノ酸、ビタミンなどを生み出します。土の表面や表層で発酵が起こって土の中のミネラルを作物に扱われやすい形に変えます。微生物が出すCO2は作物の光合成を活発にするのにも役立ちます。

 このような日本の伝統的な有機農法の問題点は手間と時間がかかることです。そこで、筆者らは放置された竹を細かく繊維状に分解し、それを農地に撒くことで同じ効果を得られるようにしようと考えたのです。竹はでんぷんの塊ですから、落ち葉などと同じ栄養素を含んでいます。これが筆者らが提唱する「竹肥料」を使ったバイケミ農法です。落ち葉が腐葉土になって植物が吸収しやすい栄養素になるまでには時間がかかりますが、この農法だとそのプロセスが短縮できるというわけです。

 私は昨年、あるセミナーで筆者の一人である高木康之さんの講演を聴きました。生物化学の原理に基づいた農法であることを強調されていました。化学肥料を使わずに、循環する植物の力を生かす農法の原理にはかなりの説得力がありました。筆者らの会社は竹などを繊維状に分解する植繊機を製造販売されています。

 この話を聴いた時、化学肥料や農薬を一切使わずにりんごづくりをされている木村秋則さんの「奇跡のりんご」に通じるものがあるのではないかと思いました。人工的にりんごを育てるのではなく、りんごが本来持っている生命力を引き出し、育ちやすい環境を整える。木村さんのりんごも同じように生物化学の原理に基づいたものではないかと。

 ぜひ読んでいただきたい本です。

 「奇跡のリンゴ」もあわせてお薦めします。

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「それでも、世界一うまい米を作る」

 偶然、近くの図書館で見つけた本です。「それでも、世界一うまい米を作る」 何か強い信念を感じるタイトル。そしてサブタイトルは「危機に備える『俺たちの食糧安保』」。単においしい米を作る物語というだけでなく、食糧自給率40%の日本の現状に対してどうすればいいのかを考えさせてくれるのではないかという予感。手に取って読み始めると、ついつい引き込まれていきました。

 福島県須賀川市の 「稲田稲作研究会」 の伊藤俊彦さんの半生を軸に物語風に話は展開していきます。農協にまつわる問題、おいしい米を作るための試行錯誤、中国の恐ろしい農業事情、減反政策のこと、農業経営、など農業や食の安全に関する様々な問題が取り上げられ、多くの示唆を与えてくれました。

 地球温暖化の影響でヒマラヤの氷河が解け始め、中国の水不足が現実のものとなっています。それに工場排水の垂れ流しによる河川の汚染。中国の農業は危機に瀕してします。世界から食糧を買いあさり始めた中国。他人事ではありません。日本に食糧難がやってきても不思議ではありません。食糧難がやってきても耐えられる農業をどうやって再生するのか。「稲田稲作研究会」 の模索にそのヒントがあるように感じました。

 米作りは1年に1回の仕事。30年も米を作っていると言ってもたった30回の経験でしかありません。だから、多くの農家の経験をデータ化して分析する。農業を進化させるにはIT化が不可欠だと伊藤さんは言います。「農業は技術開発に時間がかかります。失敗すれば1年を棒に振ってしまうのです。だからこそ、精密な記録が必要なんです。」と。

 図書館で借りて読んだものの、この本は何か大事なことを私たちに語りかけているよう思い、手元に置いておきたくなり結局購入してしまいました。

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「『会社のアカスリ』で利益10倍!」

 今日は、最近読んだ本を紹介したいと思います。

 タイトルは「『会社のアカスリ』で利益10倍!」。副題は「本当は儲かる環境経営」です。この本は、会社に溜まったアカをとる、つまり徹底したムダの削減で会社に埋まった利益を掘り起こそうと呼びかけています。キャノン電子の社長を務める著者が「環境」を軸に据えた企業経営の実践で、経常利益率を9倍以上に引き上げた環境経営のノウハウを多くの事例で紹介しています。

 省エネや省資源などの地球環境に配慮した企業経営は、設計、調達、製造、物流などあらゆる機会を通じて環境負荷改善のさまざまな創意工夫をこらすことになります。その結果、環境への負荷を軽減するだけでなく、コストダウンや業務の改善・効率化、イノベーション(技術革新)なども実現することになります。つまり、「環境経営」を推進することは、収益性を向上させ、企業価値を高めることになるのです。

 多くの経営者にこの本を読んでいただき、「環境は儲かる」ことに気づき、環境経営を推進してほしいものです。

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中小企業で環境認証取得広がる

 今朝の日経新聞に、「環境認証取得広がる-登録企業2年で倍以上」という記事が掲載されていました。

 中小企業の間で、自社の省エネ対策などの管理体制を第三者に評価してもらう環境認証制度を利用する動きが広がっています。2004年に始まった環境省の外郭団体が運営する「エコアクション21」の登録企業数は、2006年3月末で728件にとどまっていましたが、2008年3月末では2283件で、この2年で3倍に増加しました。業種別では、製造業(34%)、廃棄物処理・リサイクル業(21%)の比率が高くなっています。

 中小企業を対象とした主な環境認証制度にはエコアクション21のほかに、京都の自治体や企業が立ち上げた「KES」、富士ゼロックスなど大手が共同運営する「エコステージ」があります。KESの2007年度末の取得企業数は2069件、エコステージは同989件で、ともに2年間で倍増しました。

 認証取得が増加している要因は、環境対策に熱心な中小企業との取引を優先する大手企業が増えていることです。資源高でコスト削減につながる環境対策に注目する中小企業が増えていることも要因です。

 中小企業は社員一丸となって知恵を出し合い環境対策に取り組んでいます。エコアクション21を取得している板金加工の仁張工作所(大阪府東大阪市)は、一定の電気の使用量に達すると警報が鳴る装置を導入し、不要な機器の電源を切るようにしています。また社員からの改善提案を重視しており、2007年度は800件以上の改善提案があったといいます。これらを生産工程などの見直しにつなげています。仁張正之社長は「今回の素材高は本当に厳しい。何もしなかったら利益が飛んでしまう。環境対策はコスト削減対策としても重要」と話しています。

 環境省のエコアクション21は国際認証規格ISO14001の簡易版といわれますが、基本的はほぼ同等と考えてよいでしょう。主な違いはISO14001では環境配慮のシステムがきちっとできているかというところが審査の重点になりますが、エコアクション21では、システムの完成度の要求はISO14001に比べて軽いですが、環境パフォーマンスの向上がなされているかどうかも審査の対象になります。また、環境レポートを作成し公表することが規格の要件となっています。その意味でより成果に重点があるといえるでしょう。認証取得にかかる費用はISO14001に比べてかなり低コストで済みます。国際的には認められないにしても、国内では大手企業からほぼ同等の評価を得ているといえるでしょう。

 エコアクション21について比較的平易に解説している本がありますので、紹介しておきます。

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フランスの発電、脱「石油・石炭」

 今朝の日経新聞に、「フランスの発電、脱『石油・石炭』-太陽光・風力 全建物に」という記事が掲載されていました。

 フランスは、2020年末以降に建設する一般住宅を含むすべての建物に太陽光発電など再生可能エネルギーによる発電装置の設置を義務付け、同年を目処に石油、石炭などの化石燃料の発電所での使用を事実上セロにすると発表しました。フランスでは現在、原子力発電が発電量の80%近くを占めているので、残り20%を再生可能エネルギーで賄うことで、大規模発電によるCO2の排出量をゼロにする見込みとのことです。

 2020年末以降は住宅やオフィスで太陽光をはじめ風力なども利用した発電が、ガス暖房などで消費するエネルギー量を上回るように定め、化石燃料の消費を抑えることも盛り込んでいます。断熱性能の引き上げも明記しています。これらの施策で建物からのCO2排出量が2020年には現行の38%減少すると見ています。

 再生可能エネルギーの発電装置を全建物に設置を義務づけるというのはかなり大胆な政策ですね。フランス政府の強いリーダーシップが窺えます。原子力発電があるものの化石燃料による発電ゼロというのも思い切った目標ですね。あるべき姿をまず示すことで、国民の意識を変え、技術の進歩を促す。そして世界をリードし主導権を握る。フランス政府の戦略性を感じます。

 これから益々再生可能エネルギーの動向が注目されます。基本的なことは勉強しておいて損はないでしょう。太陽光発電については以下の本が比較的わかりやすくてお手ごろです。太陽電池の利用の歴史から太陽電池の仕組み、将来展望まで多くの図を使ってわかりやすく説明しています。一読してみるといいと思います。

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環境会計でコスト削減

 昨日の日経新聞朝刊に、「環境会計でコスト削減-比較可能な共通基準必要」という記事が掲載されていました。

 環境会計の分野で注目を浴びているのがマテリアルフローコスト会計(MFCA)です。2006年3月期にMFCAを導入したコンプレッサー製造のサンデンの斉藤好弘環境推進本部長は、「環境会計で効果的にコストを削減できた」と話します。主力の赤城工場(前橋市)の製造コストが2%低下し、CO2排出量も1%減ったそうです。

 MFCAは、製造プロセスにおけるマテリアル(物質・原材料)のフローとストックを物量単位と金額単位で測定する原価計算システムのことで、本来の製品(正の製品)ではない廃棄物や排出物(負の製品)についても、それらがマテリアルロスとなるまでにかかった原価を正確に算定しようとするものです。

 サンデンでは、アルミニウム棒材の切削工程で大量に出るアルミ粉が問題でした。MFCA導入で客観的に問題点を把握した上、粉を減らすため切削する刃の薄型化を考えつきました。ふたを開けると粉の発生量が減少、同時に棒材から取れる部品の量も導入から2年で3%増加したそうです。

 経済産業省によると、2007年度末でのMFCA導入社数は前の年度から8社増えて50社になったということです。経産省の旗振りで3年後にはISOでの国際規格化を目指しており、増加ペースが上がる可能性があります。

 日本で初めてMFCAを導入したのは2000年の日東電工です。電子部品用粘着テープなど、成長分野だが工程数が多く廃棄物の出やすい分野に適用しています。2002年3月期にはテープの端材や不要な接着剤など「負の原価」は適用分野の製造コストの32%を占めていたが、2009年3月期には10%まで下げられる見通しだといいます。MFCAは無駄を生じる場所を発見し体質改善につなげる効果があるといえるでしょう。

 環境会計の導入企業は徐々に増えているとはいえ、課題もあります。まず、廃棄物の分類や重さなどのデータ測定には手間がかかるため、人手の少ない中小企業では早急な導入は困難です。また環境会計は管理会計のため、基準がまちまちで、社外への公表も前提にしていません。自社の過去と現在の比較はできても、異業種同士はもちろん、同業種の間での比較も困難です。各業種の業界団体が主導し比較可能な環境会計の制度づくりが必要でしょう。

 まだまだ課題は多いですが、環境報告書に掲載する企業も増えてきており、産業界の共通の土台として普及することを望みたいものです。

  マテリアルフローコスト会計については、以下の本が詳しいです。比較的平易に解説し、4社の実践事例を紹介しています。マテリアルフローコスト会計の概要や、その有効性を理解するにはいい本だと思います。

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「エネルギー危機からの脱出」

  今日は、「エネルギー危機からの脱出」という本を紹介したいと思います。

 この本は、石油、石炭、天然ガスといった化石燃料の資源枯渇が刻々と近づいていることを、最新のデータを使って示しています。そして、エネルギー不足や原油高、地球温暖化といった問題が実は表面的な現象であって、根本的な問題は、「有限の地球上で、無限の物理的成長を続けようとして、地球の限界を超えてしまっていること」と言い切っています。つまり、「地球が持続可能な形で供給できるエネルギー」という限界を超えた時、エネルギー不足という問題(症状)が生じ、「地球の二酸化炭素吸収源」の限界を超えた時、地球温暖化という問題(症状)が生じるというわけです。この「限界を超えている」という根本原因を解決しない限り、限界内に引き戻そうという自然の力が働き、食糧不足などの様々な問題が現われてきます。

 それでも尚、企業は増収増益を目指しています。国は経済成長率を上げることを目指しています。これでは益々地球からの反動は大きくなり、問題を悪化させてしまいます。そのことに我々は早く気づくべきです。「経済成長」=「幸せ」ではありません。限界を超えている以上、これからは「成長なき発展」を目指さなければならないと思います。

 この本は、この構造的な問題を解決するために、世界の成功事例を示し、国や自治体がすべきこと、企業がすべきこと、市民一人ひとりがすべきことを提案しています。国レベルでも、自治体レベルでも、企業レベルでも、家庭や個人のレベルでもやるべきことの基本は同じです。「エネルギー消費量を減らすこと」と「エネルギー源を再生可能なものに替えること」です。その具体的な事例が紹介されています。持続可能な社会をつくるにはそれしかありません。是非一読されることをお薦めします。

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吉野の森、エコツアー (2)

 今回は、川上村の奥地にある、吉野川(紀ノ川)源流の川上村三之公川流域に広がる森を見学した時の様子を紹介します。

 三之公地区には、広大な自然の森が、500年以上も昔からそのまま残されています。川上村ではこの貴重な天然林を後世に残すため、三之公地区約740haを購入し、「水源地の森」として保存することにしました。川上村の面積の約90%は山林ですが、天然林はその約30%にしか過ぎません。 標高が480mから1,050mとかなり高低差があり、ブナ、モミ、ツガ、トガサワラをはじめ、貴重な樹木が自然の成長、交代を繰り返しています。特にトガサワラは、紀伊半島中南部と高知県東部にしか分布しておらず、「生きた化石植物」と呼ばれています。

 私たちエコツアーのメンバーは「森と水の源流館」の辻谷館長、尾上さんの案内により、この森に入りました。森には神が宿ると昔から言われています。森の入り口で安全を祈願して手を合わせました。 そしてまず、「トガサワラ原始林」を見学しました。透き通るような清水の流れる源流のごつごつした岩に足を取られないように慎重に奥に進むと、そこに天然木がありました。なんとも力強い、そして神々しい姿をしているのでしょう。

 次に、「水源地の森」のすぐそばにある二次林を見学しました。ここもかつては「水源地の森」と同様の原生林でしたが、約20年前から、最近古紙配合率偽装で世間を騒がせたある製紙会社によってパルプ原料などとして伐採が進められた山です。その後自然に種が飛び、樹木が再び樹木が生育し始めたところがありましたが、一斉に伸び、放置されたままのため、うっそうとした藪の状態になっています。このような山では、樹木はしっかりと根付くことができず、下草の育成をさまたげ、雨のたびに斜面から土砂が流れ出します。そしてそれらは川に流れ込み、どんどん川を埋め、生き物にとっても厳しい環境になっています。

 川上村では、この山の一部を所有者から借り上げ、「森と水の源流館」が中心となって、山の手入れを行っています。土石の流出が絶えない斜面では、木柵を設置し土留めを行い、あらたに樹木が根付きやすい環境を作っています。この木柵には間伐材が使われています。既に藪になっている場所では、地面に陽射しが届くように除伐を進め、手入れするための小道をつけています。こうした様子を目の当たりすることができました。012_3 015 018 024 045 049 063 078 059 

 

 

 

 こうした取り組みは、川上村だけでなく、吉野川(紀ノ川)下流に位置する和歌山市も資金協力をしています。源流の森が崩壊しては、下流に住む多くの人々の飲み水が確保できなくなるだけでなく、海に森で蓄えられた栄養が流れなくなり、生態系にも影響を与え、私たちの食卓にも影響を与えるのです。川上村は私たちのために懸命に源流の森を守っているのです。川上村では「森守募金-芽吹きの砦プロジェクト」と題して水源地の森を守るための募金活動を行っています。この募金を使って吉野杉の間伐材を使った木柵を設置します。工事は川上村の山仕事の経験者の皆さんによって行われます。こうした水源地の森を守る活動に共感されたら、森守募金に応募してもいいですね。

 現地でこうした実態を見聞きし、木に触ってみることによって森を見る目が変わったような気がします。

 今回案内していただいた「森と水の源流館」の館長、辻谷達雄さんの本を紹介します。森と伴に生きる辻谷館長の人生と思いがいっぱい詰まった本です。一読をお薦めします。

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