地球の自然環境

清流古座川のアユが危ない

 今日、ABCテレビで、「ガラスの地球を救えスペシャル 見つめよう!今そこにある危機。そして再生へ」という番組が、6時間午前と午後の2部構成で放送されていました。

 その中で、最初に環境にやさしい取組をされている"エコファイター"として、水中カメラマンの山内りゅうさんが紹介されていました。山内りゅうさんは東京生まれですが、四万十川と並んで日本最後の清流と呼ばれる古座川に魅せられて、和歌山県に移り住まれました。

 番組ではタレントの前田耕陽さんがナビゲートされ、山内りゅうさんと伴に美しい古座川とその生態系が紹介されました。2m以上の水深のある川底がはっきり見える様や水中から見た映像は、テレビカメラを通して見ても非常に美しく見えました。現地で実際に見るともっと美しいんだろうと思います。しかし、それでも山内りゅうさんや地元の人たちは昔より濁ってきたと言います。昔は下流、中流あたりでもアユがうようよと泳いでいるのが見えたそうです。しかし、今はかなり上流まで行かないとアユの大群は見ることができません。上流の水の色は本当に青いと前田耕陽さんが歓喜の声を上げていました。清流古座川が少しづつ汚れてきているのです。その原因は人間が自然に手を入れているからだとりゅうさん言います。

 あの美しい映像を見ていると、この透き通った川は絶対に無くしてはいけないと思いました。古座川は日本の財産です。りゅうさんは写真を通じてそのことを皆に知ってもらいたいと思い、活動を続けていると言います。

 昔は子供達が泳げた川が、日本の至る所にありました。私も子供の頃、実家近くの大和川で泳いだことがあります。今では汚い川という印象が強いですが...。人間の手によって汚してしまったのです。悲しいですね。

 この番組を見て、日常生活の中で、自然を汚さないように意識しなければいけないと改めて思いました。

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最新技術を駆使した森林復元

 今朝に日経新聞に、「最新技術を駆使した森林復元」という記事が掲載されていました。

 植物が育ちにくい荒地を緑化して森林に再生する研究が脚光を浴びているそうです。乾燥に強く成長が早い木をつくったり、荒地に適した植林技術を開発したりするのです。荒地は森林伐採や無理な農業、放牧などで生み出され、異常気象の遠因にもなります。森林に再生すれば、自然環境の回復につながり、CO2を大量に吸収する可能性もあります。

 茨城県日立市の森林総合研究所森林バイオ研究センターでは、遺伝子組み換えポプラを開発し、育てています。ポプラは紙の原料です。同センターで育てるポプラは遺伝子組み換え技術を使って、木の主成分である繊維質のセルロースの量が通常の1.5倍もあり、成長速度も速いということです。セルロースの量が多ければたくさんのパルプやバイオエタノールが生産できます。また、乾燥や病気などに強い遺伝子組み換えポプラをつくって荒地でも育てるようにしようというのです。ポプラでの成果はほかの樹木にも応用できるため、荒地再生の切り札になるといいます。

 このポプラを最初に開発した京都大学の林隆久准教授は、インドネシア科学院と共同で、高温多湿でも育つ樹木の新品種を開発しました。開発したのはファルカータと呼ばれる種類で、パルプ生産用によく使われます。セルロース量の多い樹木のほかに、乾燥や病気に強い遺伝子組み換え技術の研究も進めているそうです。目標はこれらの性質を兼ね備えた遺伝子組み換え樹木を開発し、森林の再生に役立てることだそうです。マレーシアやインドネシアではパルプ生産のため樹木の伐採が進み、伐採後は多くの不毛の土地が残っています。林准教授は「両国で森林伐採が加速した時期は日本のバブル成長期と重なる」と日本の責任は重いと指摘します。日本が両国から大量に樹木を輸入し、森林伐採を加速させたのです。

 砂漠では水分がほとんどなく再生に向けてのハードルは高くなります。これが荒地なら土地は土壌を改良したり、乾燥に強いなどの性質を持つ樹木を植えることで、砂漠よりも緑化を進めやすいと考えられています。

 荒地で木を育てる新しい植林技術の開発も進められています。森林総合研究所森林植生研究領域の田内裕之領域長のグループは、塩害の被害が広がるオーストラリアで森林再生に向けた実証実験に取り組んでいます。苗木を入れたプラスチックの円筒を土地にさして塩害から植物を守る方法を開発しました。小麦の栽培などで酷使された土地で採用されています。開発した技術は森林伐採後に放置され、硬くなった土壌にも利用できるそうです。熱帯の東南アジアでは鉄などの金属化合物が表層にたまり土地が硬くなることが多いのですが、こうした場所でも開発した技術は有効といいます。

 内田領域長は、「荒漠地のうち13%が開発中の品種や技術で森林の再生ができる地域」と試算しています。これらが緑化できた場合、2030年頃に最大で100億トンのCO2を吸収できるといいます。この量は2030年頃に全世界で消費される化石燃料で発生するCO2量に匹敵するといいます。

 荒漠地とは、塩害が起きている土地や砂漠化が進んでいる土地などの総称で、全世界の陸地のおよそ3割を占めるそうです。これだけの広大な土地で森林再生が出来たら地球温暖化の防止に確実につながります。これらの研究に期待したいですね。

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環境にやさしい希少金属開発

 録画DVDより、2/17に放送された「素敵な宇宙船地球号-江戸の奇跡 石見銀山の知恵」を見ました。

 南太平洋に浮かぶ「天国にいちばん近い島」、ニューカレドニアは、ある希少金属の世界最大の産出国としても知られています。それは日本が世界第二位の消費国となっているニッケルです。ニューカレドニアでは19世紀後半からニッケル開発が始まり、日本からも1892年から1941年まで、5千人以上の移民が渡り、開発の労働力となりました。しかし、山肌がむき出しのまま放置された鉱山からは、雨が降ると赤土が流れ出て、川底から沖合のサンゴ礁に至るまで覆い尽くしてしまいました。海の底にはサンゴの死骸があふれ、魚が生息できなくなっています。
 今も十数カ所でニッケル鉱山の開発が進んでいます。海のそばでも、カナダ資本のゴロ・ニッケル社が2008年12月からの創業を目指して総工費3500億円の開発を進めています。日本の住友金属や三井物産も参加しています。今後29年間で東京ドーム10個分の森林が毎年、伐採される予定だそうです。2006年4月には、鉱山側の環境対策に不満を抱いた先住民の一部が暴動を起こす騒ぎとなりました。移民した祖父の代から鉱山で働き続けてきた日系三世のギー・サクモリさんは、ニッケル開発に尽力した日本人の子孫であることを誇りに思っていますが、その仕事が島の自然を破壊する現実に悩み続けていました。「私にはどうしたらいいのか解らない」。そのカギが日本にありました。

 2007年夏、島根県大田市にある石見銀山は世界遺産に選ばれました。選定の理由は「環境に優しい開発」でした。最盛期には世界の5分の1の銀を産出した世界最大の銀鉱山です。大規模な開発に着手したのは徳川家康です。石見銀山を幕府の直轄領とし、選りすぐりの家来を派遣しました。中でも初代奉行の大久保長安は鉱山の中心に数万人規模とも言われる鉱山都市を作りました。関係者が山とともに暮らすことで、自然に気配りした銀山ができると考えたのです。教育制度を整え、人材を育成、木材を伐採したら必ず植林を行い、森を厳しく管理しました。また、不要な開発を防ぐため、植生や地形から銀鉱脈を正確に探り当てる山師が各地の鉱山から集められ、「間歩(まぶ)」と呼ばれる人一人がくぐれるほどの坑道が細い鉱脈に沿って掘り進められました。その数実に600本。その一つ一つに採掘権が発行され、高さ約1メートル、幅60~70センチの規格にほぼ統一されています。開発がきちんと管理されていたことが山の環境を守ることに繋がっていました。さらに、外国の多くの鉱山で環境破壊をもたらしていた水銀を使わず、鉛を使った独特の精錬法にも、自然にやさしい配慮がありました。

 2008年1月、ニューカレドニアの日系三世、サクモリさん夫婦は初めて、祖父・忠吉さんの故郷、熊本を訪ねることになりました。途中、サクモリさんの希望で立ち寄ったのが石見銀山です。必要最低限の範囲を掘り進めることで世界一の銀山になったと聞き、特に「間歩」に興味津々です。「ここは私の知っている鉱山とは全く違う。まさに大自然の中にいるようだ」。400年も開発を続けながら、周辺の環境を守り抜いた奇跡の開発を目の当たりにしたサクモリさんは帰国後、鉱山の開発跡地に植林を始めました。サンゴを救う動きもあるなど、少しずつ変化が起きています。サクモリさんの持ち帰った江戸の知恵が、南の島を救う日が来るかもしれません。

 日本人には、自然と共生しながら開発する知恵が昔からあったのです。特に江戸時代は鎖国が行われていたこともあり、資源の乏しい日本においては徹底したリサイクルがごく自然に生活の中で行われていました。失われてしまった江戸庶民の合理的でムダのない暮らしの知恵を今一度見直してみる必要があるように思います。

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雪の汚染、高校生が調査

 昨日(1/1)の日経新聞に「洞爺湖サミットの地で、雪の汚染、高校生が調査」という記事が掲載されていました。

 今年7月の北海道洞爺湖サミットに向けて、地元高校生が雪の汚染度調査に取り組んでいます。昨年から始めた雪質調査で、汚染度を示す数値が高いことが判明しました。北海道上川町の道立上川高校が調査したところ、町内で採取した雪からPH4.4が検出されました。環境省によると、PH5.6以下を酸性雨と規定しています。2002年までの20年間の国内平均値約4.8よりも悪い地元のデータを手に、地元高校生は驚いています。「西に位置する札幌市周辺の排ガスや、工場の煙などの影響を受けたのではないか」と推測されています。

 文部科学省からGLOBE(環境のための地球学習観測プログラム)の推進事業校に指定された道立上川高校は、6年前から、毎夏、石狩川の水質も調べています。「石狩川の汚染度は極めて低い」という"好成績"になじんでいただけに、今回の雪の汚染度には大きなショックを受けているといいます。生徒さんらは冬休みも、風向きや風速による観測結果の違いを調査しています。春には雪解け水も調べるつもりだそうです。

 普段、なにげなく過ごしていると、汚染が進んでいることに気づかないですね。道立上川高校の生徒さんたちのように、地道な作業を積み重ねることによって、知らないうちに暮らしの周りでも水質汚染が進んでいることがわかるのだと思います。こうした観測による「見える化」は大事ですね。何とかしなければという意識が芽生えてきます。

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外来種問題

 今日の日経エコロミーに「『琵琶湖の外来種、心が痛む』天皇陛下が異例の言及」という記事が掲載されました。

 天皇、皇后両陛下は11日、大津市で開かれた「第27回全国豊かな海づくり大会」に出席され、ニゴロブナやホンモロコなどの稚魚を琵琶湖に放流されました。その時の式典の挨拶で、「ブルーギルは50年近く前、私が米国より持ち帰り、水産庁の研究所に寄贈したものであり、今、このような結果になったことに心を痛めています」と述べられました。良かれと思って外来種を持ち込んだことが、結果としてびわ湖の生態系を壊し、日本の在来種が減少したことに深い反省の念をお持ちになっておられるということです。

 こんな例も別の番組で放送されていました。北海道では外来種であるセイヨウオオマルハナバチが増え続け、エゾエンゴサクという花が被害にあって減っているというのです。日本のハチは舌を長く伸ばして花の奥にある蜜を吸います。その時花粉をつけて、受粉するので、エゾエンゴサクは子孫を残すことができます。ところが、セイヨウオオマルハナバチは舌が短いため、花びらの根元を噛み切って蜜を吸います。そのため、受粉されず、子孫が残せなくなり減少しているのです。花と虫は持ちつ持たれつの関係で生きているのです。それが外来種が入ってくることによってその土地の生態系を壊してしまうというわけです。でも、セイヨウオオマルハナバチは人間が持ち込んだのです。北海道平取町は日本有数のトマトの産地です。そのトマトのハウスの中に輸入したセイヨウオオマルハナバチを放しているのです。セイヨウオオマルハナバチは日本のハチに比べて動きが速く、寒さに強いので、トマトの受粉に最適なのです。以前はホルモン剤という農薬を使って1つ1つ人手で受粉していました。セイヨウオオマルハナバチによる受粉を行うと手間がかからない上にゼリー状の充実した実の詰まったトマトができるし、農薬も使わないので消費者に安心して食べていただけるのです。いいとこずくめですね。でもそのセイヨウオオマルハナバチがハウスから逃げ出して、日本の自然に害を及ぼすのです。

 セイヨウオオマルハナバチがハウスから逃げないように網をしたりして工夫するのだけれども完全には防げないそうです。難しいですね。農薬を使わず環境に配慮したつもりが、生態系の破壊につながっている。一方で役に立つのだけれども、一方では被害をもたらす。環境配慮というのは多面的にとらえて、何が本当に環境にやさしいのか真剣に考えてみないといけませんね。そして少なくとも安易に外来種は持ち込まないようにする必要があるでしょうね。

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マツタケが警告する秋の異変

 録画DVDから、10/28に放送された「素敵な宇宙船地球号」から「台所から地球が見える~マツタケが警告する秋の異変」を見ました。

 実りの秋がやってきました。しかしまだ暑いですね。もう11月だというのに京都清水寺のもみじはまだ青いですね。紅葉は年々後ろにずれているといいます。秋の味覚も出回っていますが、ほとんどの野菜や果物は人間の手によって改良されているといいます。もっと甘く、もっときれいに、今や収穫の時期まで操作されています。そんな中、人間の言うことを聞かない秋の味覚があります。それがマツタケです。マツタケは1週間気象状況が変わるだけで不作になるのだそうです。京都市北部岩倉は平安時代からのマツタケの産地ですが、今は激減しています。40年間マツタケの生態を研究している吉村文彦博士は、京都市から譲り受けた山を整備し、都マツタケの再生に取り組んでおられます。飛んできた胞子がアカマツの根に感染すると、マツタケの胞子は宿主となるアカマツの取り付くと菌糸を伸ばし始めます。そして春から夏にかけて木からエネルギーの元となるグルコースを吸収し、シロと呼ばれる菌糸体を作ります。秋になってそこから芽を出し、成長してりっぱなマツタケになるのです。芽が出るかどうかは湿度と土の中の温度次第です。京都では地下10cmの土の中の温度が2日以上19度以下にならないと発芽しないそうです。今年の発芽期の地中の温度は一度も19度以下になっていません。「これでは『絶滅種マツタケ』になるかもしれない。」と吉村先生は言います。戦後の開発ラッシュや林業の衰退で山は荒廃し、マツタケの生産量は激減しました。1990年代以降はこれに温暖化が拍車をかけ、今や最盛期の1/200まで減少しました。市場に出回るのはほとんどが輸入もの。しかも中国産が9割を占めます。その中国でも近年、マツタケの収穫が激減しています。集中豪雨が毎年のように中国各地を襲い、土石流が田んぼや畑を押し流しています。その一方で雨季になっても雨がいっこうに降らない地域もあります。干ばつによる被害も深刻化しています。専門家によると、長期的にみて異常気象を生むのは海の温暖化に原因があるといいます。今年は太平洋熱帯域とインド洋での海水温度の変化により、アジア各地で異常気象が頻発しました。それは日本の秋にも影響を与えました。瀬戸内海では熱帯の魚ナルトビエイが大量発生し、あさりや魚を食べるなど、漁業に深刻な被害を与えていました。九州・宮崎では高温と水不足で極早生みかんの出来がよくないそうです。「昔のように暦どおりに気象が推移していない。マツタケはそれに敏感に反応している。」と吉村先生は言います。日本の風土のすばらしさは四季折々の自然があることです。それを無くしたくありませんね。

 日経エコロミーに10/31の「今日の話題」として「里山でマツタケ確認・京都の市民団体、活動2年で」という記事が掲載されていました。吉村先生が再生に取り組んだ都マツタケが1本生えているのを見つけたのです。うれしいですね。今からでも皆が環境のことを考え行動すれば、地球の自然を再生することはできるはずです。

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再生可能か地球の自然

 10/27(土)に大阪市長居にある自然史博物館で、今年の「地球環境大学」の最終回が開催されました。4月から始まって早10回、私は7回しか出席できませんでしたが、毎回、植物や動物、環境を専門とされる先生方から有意義なお話をお聞きすることができました。10/27の最終回には、「再生可能か地球の自然?―人類に果たして未来はあるか」というテーマで、4名の先生方によるパネルディスカッションが行われました。

 今、地球環境は本当に蝕まれています。長年世界中でフィールドワークを行っている先生方のお話には説得力がありました。日本の自然も蝕まれています。しかし、まだまだ日本の自然は他の地域に比べると豊かです。たとえば、日本にはいたるところに神社があり、そこには小さいながらも昔からの再植林ではない天然木による森があります。海外の生態系の研究者にとってはうらやましい存在なのだそうです。また、荒れ果ててきたとはいえ、日本の森林面積は国土の67%を占めます。日本は恵まれているんだということを自覚し、こういった自然を本当に大切にしなければと強く感じます。今、「ハチドリのひとしずく」という短い話が静かなブームになっています。それはこんな話です。

 森が燃えていました
 森の生きものたちはわれ先にと逃げていきました
 でもクリキンディという名のハチドリだけはいったりきたり
 口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
 火の上に落としていきます
 動物たちがそれを見て
 「そんなことをして いったい何になるんだ」
 といって笑います
 クリキンディはこう答えました
 「私は、私にできることをしているだけ」
  -出典・「ハチドリのひとしずく」 光文社刊-

 これは南米のアンデス地方に伝わる話を環境運動家の辻信一さんが訳した話です。何もしなければ地球環境はもう後戻りできないかもしれません。私たちひとりひとりがこれからやろうとしていることはハチドリのひとしずくかもしれません。しかしそのひとしずくをやらないと始まりません。1億人の手でひとしずくが運ばれれば、山火事はきっと消えると思います。、「再生可能か地球の自然?―人類に果たして未来はあるか」 私たちのひとしずくが集まれば、きっと地球の自然は再生できるはずです。そんな思いを胸に抱いた週末でした。

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