世界の貧困

途上国の貧困は先進国の責任

 DVDの録画から10/25にNHK教育テレビで放送された「地球データマップ」を見ました。この回では、「世界の貧しさのためにできること」というタイトルで途上国の貧困問題を取り上げていました。

 西アフリカの国ガーナは、先進国の人々が食べるチョコレートの原料のカカオ豆の世界第2位の生産国です。この国が今、貧困にあえいでいます。カカオ豆の価格が20年前の1/4に下がったからです。植民地時代に自給自足の生活に代わってカカオ豆を作って輸出すればお金が儲かり、豊かな生活ができますよという先進国の商人の勧めでお金持ちの村人はまわりの農地を買い取ってカカオの大農地を作りました。その頃、先進国ではチョコレートが大人気で、お陰でカカオの農家は大そう儲かりました。しかし、やがて世界中でカカオを作るようになり、気の変わりやすい先進国ではチョコレートに代わってキャンディがブームになり、カカオの価格は大暴落します。カカオの値段は今年から1/4ねと言われた農家は小作人を解雇し、失業者は自分の食べ物を作る土地ももはやなく、都会のスラムに行くしかなくなったのです。

 先進国の都合で、元々自給自足の生活で豊かに暮らしていた途上国の農村を破壊し、貧困へと導いたのです。ガーナを始めとする途上国は、カカオ豆やコーヒー豆、サトウキビ、綿花などを作らされたり、鉱物資源を生産させられました。独立した後もそのしくみが残っているのです。最近は経済のグローバル化によって世界のすみずみまでが世界経済のシステムにくみこまれるようになり、最も貧しい国と豊かな国の格差はさらに広がっています。貧困は環境破壊を引き起こします。

 先進国に住む我々が何気なく食べている食品が、実は途上国の貧困をもたらしたのだということに気づき、最終的にはこうした途上国が不利になっている世界の経済のしくみを変えていく必要がありそうです。

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